ハーン ピノ ノワール カリフォルニア 2022
フレンチオーク樽25%で7ヶ月熟成。果実味溢れ、酸味とのバランスが取れたピノ。ワイナリーでのベス トセラー。2018年年初、某日系エアライン ビジネス クラス機内ワインに採用。
テイスティング コメント
紫を帯びたルビーの色調。香りはアメリカンチェリーやラズベリー、プラムなどの果実香にラベンダー、スパイス、軽いトーストのノート。加えてほのかなハーブ、なめし革の香り。複雑なニュアンスを醸し出している。口に含むとなめらかでシルキーなテクスチャー。しっかりとした骨格をもち、凝縮感溢れる果実味が魅力。赤や黒のベリーやチェリーの風味、スパイシーさをアクセントに甘美な果実味が引き立たされる。ドライさもあり程よい酸味、バランスよく仕上がっている。
合う料理 サーモン、仔羊・鴨肉のロースト、スモークベーコン、トマト煮込みなど。
2024年8月試飲
ハーン ファミリー ワインズ
1970 年代にドイツ系スイス移民のニッキーとガビー ハーン夫妻が設立したワイナリーです。当初、カベルネを植樹し、ワイン造りを始めましたが、寒流の流れる太平洋や海底深く冷たい海水を湛えるモントレー湾の影響を受けるこの地域特性から、1980年代に入りより冷涼な環境で力量を活気するピノ ノワールとシャルドネに改植しました。1988年、この地域のポテンシャルを確信したニッキーは、サンタ ルシア ハイランズ(SLH)を AVA に認定してもらう活動を始め、遂に1995年にAVAに認定されました。現在、サンタ ルシア ハイランズはピノ ノワールを筆頭に高級ワインの名醸地として広く知られています。
今日、ハーン ファミリーはモントレー カウンティに6つの自社畑を所有し、SLHに4自社畑260ha、その南に広がるアロヨ セコAVAに2自社畑184haの畑、合計444haの自社畑を所有しています。この内140haはピノ ノワールが植えられ、SLH全体のピノ ノワールの畑の12%を占め、一番のシェアーを持つワイナリーです。また、この地域では一番豊富なクローンの種類を持ち、現在21の異なるピノ ノワールを栽培しています。
多様性のある土壌、気候、斜面の向きによる日照量、クローンの組み合わせが他には真似のできない素晴らしいピノ ノワール造りを可能にし、そのピノ ノワールはそれぞれの自社畑のテロワールの個性を表現しています。この地域では、カリフォルニアの他のブドウ栽培地域より約25日生育期が長くなり、その結果ブドウは豊富なフレーヴァー、深み、骨格等を持ち合わせ、凝縮感のある素晴しいワインを生み出します。