ヴェレノージ ファレーリオ 2022
テイスティング コメント
微かにグリーンがかった淡いイエロー。輝きのある澄んだ外観。香りには、洋梨やパイン、ピーチ、メロン、グレープフルーツ、仄かにキャンディ、白や黄色の花のアロマ。爽やかなミントなどのハーブ香やミネラルの香りがアクセントととなり、華やかでフルーティ、新鮮な果実感が際立つ。アタックはソフトでなめらかな質感。清涼感溢れる爽快な飲み口で、スッキリとしたキレの良い豊かな酸味がバランスよく調和。洗練された丸みがあり、豊富なミネラルを伴う洋梨やりんご、柑橘果実を思わせる。安価ながらも程よく旨みがあり、まろやか。アフターには甘夏や夏みかんなどの熟した果実のフレーヴァー。エレガントな後味。魚介類を中心としたお料理やサラダ、香草を使った鶏肉料理におすすめ。
ヴェレノージ
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では105haもの葡萄畑となりました。かつては「無口な職人エルコレ」というイメージでしたが、今は20名の若いスタッフが協力して品質向上に努めるチームとなっています。エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員で行っています。
2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ パリをコンサルタントに迎えました。かの著名なワイン評論家ロバート パーカー Jr.は「ワインアドヴォケイト、152」で、アッティリオ パリの参加について『重要な動き』として言及し、『マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している。』と書いています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。畑での作業の結果を十分生かすため、コンピュータ管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。
ロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載
エルコレのワインはすでに国内外で高く評価され、ヒュー ジョンソンの「ポケットワインブック」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ ロッソ」でも好評価を得ています。ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。