ビルカール・サルモン ミレジム・キュヴェ エリザベス・サルモン・ロゼ 2006
【テイスティング・コメント】
力強さと複雑さ… Power and complexity...
メゾンの創始者、エリザベス・サルモンへのオマージュとして1988年に誕生したスペシャル・ロゼ・シャンパン。特級畑の良質なシャルドネとピノ・ノワールがブレンドされた白ワインに、マレイユ・スール・アイ村のピノ・ノワールで造られた赤ワインが、オーク樽で発酵される前にアッサンブラージュし、この美しい色調が生まれます。ナッツを想わせる繊細な香りと、口の中で長い余韻を残す、力強く複雑な味わい。その柔らかなピンク褐色の輝きは、大切な時を更に優雅に演出します。
■ビルカール・サルモン
ビルカール・サルモンは1818年ニコラ・フランソワ・ビルカールと妻であるエリザベス・サルモンによって、シャンパーニュ地方はマレイユ・スール・アイ村に設立されました。ビルカール家は17世紀から続く家系であり、200年以上7世代に亘り一族経営を貫いている希少なメゾンです。自社畑は約20へクタール。他の葡萄は、エペルネから半径20km圏内にある60へクタールの自社管理の葡萄畑と異なる40のクリュ、約220へクタールの契約農家から供給されます。
ピノ・ノワールとシャルドネはモンターニュ・ド・ランスとコート・ド・ブランより、ピノ・ムニエはヴァレ・ド・ラ・マルヌから収穫されます。伝統を厳守して、醸造はブルゴーニュの小樽で行います。ヴィンテージワインはセラーマスターであるフランソワ・ドゥミ氏がすべて選定しています。ワインは17世紀から19世紀にまたがって地下深く掘りこまれた白亜質の天然セラーで9~11度の温度で寝かせられています。家族経営ならではの「妥協なき品質追求」、「独自の手造り製法」、「少量逸品主義」をモットーとして伝統的な手造りによる高品質なシャンパーニュを造り続けています。
ビルカール・サルモンのロゴは古代のケルトの組紐紋をベースにデザインされており、「B」と「S」のイニシャルが織り込まれていると同時に、曲線と角、柔軟さと堅固さを葡萄の実、蔓、房、花柄に重ね合わせて洗練された形に表現されています。家族経営であり続ける事、それが、ビルカール・サルモンがまさに、かけがえのない、人をひきつけてやまない、個性あるメゾンである事の証明なのです。
フランスの星付レストラン全店でオンリスト
「ビルカール・サルモン」は、フランスのミシュラン星付レストラン全店で取り扱いされている実力派シャンパーニュ・メゾンです。1999年6月ストックホルム(スウェーデン)で行われた20世紀を代表するシャンパーニュを選ぶブラインド・テイスティングにて150種の中から“キュヴェ・ニコラ・フランソワ・ビルカール1959”が世紀のシャンパーニュとしてNo.1を、さらに“同1961”がNo.2の栄誉を獲得しました。
★また、フランスで権威あるワイン専門誌『ラ・ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』では2ツ星★★にて評価されています。2ツ星★★ は、ビルカール・サルモンを含め僅か11社と少なく、5000社以上あると言われるシャンパーニュの生産者の中でもトップクラスの造り手と言えます。