フィミーユ・ヒューゲル ゲヴュルツトラミネール 2018
アルザス地方の素晴らしい特産ワイン。アルザスにおいてのみ、この品種の芳香豊かな表現が頂点に達します。フルーティーで快く、それ自体としても楽しむことができますが濃厚でスパイスのきいた料理、例えば燻製の魚、東洋風の料理にも素晴らしく合います。
テイスティング コメント
グリーンがかった淡い麦わら色。粘性は高め。香りにはライチやメロン、マンゴー、蜜リンゴなどの完熟した果実に白いバラの花束、ユリ、カルダモンやジンジャーなどのスパイシーなヒント。控えめな樽香、ほろ苦いミネラルをアクセントにアロマティックな芳香が魅了する。複雑で洗練された趣。アタックは爽やかで、濃密な果実味と生き生きとした酸味がバランスよく調和。統括すると味わいは中辛から辛口で、口に含んですぐは熟れた果実の心地よい甘味や華々しさが支配的、続いてスパイシーな要素が現れクリーンな酸とともに味わいを支える。時間が経つにつれてボディにボリューム感・オイリーさが増し、アロマオイルが弾けるような抜群のインパクト。うっとりとするほどにフルーティーで華やかなフレーヴァーがアフターへと続く。合わせるお料理は、食前酒はもちろん、海老を使ったスパイシーな料理、中華、フォアグラのソテーなど。
ファミーユ ヒューゲル
ヒューゲル社は1639年、大西洋からの気候の影響を受けない大陸的な栽培地であるアルザス地方リクヴィールの街で創業。これまで12代360年以上にわたって「ワインの品質は、100%ブドウそのものによる」という黄金律を守り続け、ブドウ栽培とワイン造りの歴史を刻んできました。各々の品種、ヴィンテージの特徴を現わすジェネリック・ワインを始め、最良の区画から厳選され最良の収穫年のみ造られるジュビリー、遅摘みのヴァンダンジュ・タルディヴ、貴腐粒選りのセレクション・ドゥ・グラン・ノーブルなど高品質なラインアップを誇ります。フランス国内の最高級レストランにリスティングされているのをはじめ、その名声は世界に知られるところとなり、現在、120カ国に輸出されています。
リクヴィール:最も高貴なワイン産地の一つ
中世の時代からリクヴィールは「最も高貴なワイン産地の一つ」として名を知られてきました。ヒューゲル家はこのリクヴィールに25ヘクタール以上も葡萄畑を所有し、そのほぼ半分がグラン・クリュ・クラスのものです。そして、化学肥料を使用しない、過剰な収穫をしない、平均樹齢が30年である、余分な房を落とす、常に手摘みで収穫を行うという、これらの条件全てが高品質のワインをつくりあげるのです。
地域内で最高の葡萄畑
ヒューゲル家では自社所有の畑に加えて、100ヘクタール以上もの畑で栽培を行っている葡萄栽培家達と長期にわたって契約し、葡萄のみを購入しています。アルザスで最高の村々の栽培家の熟練した技術がヒューゲルの高品質ワインづくりに貢献しているのです。むろん彼等の葡萄も計画に沿って手摘みで収穫されます。
ヒューゲル家の黄金律
「ワインの潜在的な品質は100%葡萄そのものにある。」
葡萄はリクヴィールの中心にあるヒューゲルの醸造所に到着するやいなや、厳しい品質基準により選別されます。圧搾機にはポンプではなく、重力を利用して容れられ、ゆっくりとプレスされた葡萄の第一搾りの果汁のみがこの有名なイエロー・ラベルに見合うものとして大切に使用されます。各々の葡萄の特徴と品質は常に重んじられ、あるヴィンテージで不十分な出来だと判断された葡萄は一部或いは全て廃棄されるか又は、バルク・ワインとして他の醸造家に売りに出されます。
伝統的醸造法と超現代的技術
ヒューゲル家のセラーはそのほとんどが保管状態の良い16世紀の建物の地下につくられており、セラーには1世紀以上も前の樽(ギネスブックにものっているかの有名な1715年のセント・カトリーヌ)も眠っています。これらの伝統を徹底して尊重しながらも、発酵時の温度調節、瓶詰め作業の機械化等には、最新の技術を取り入れています。全てのワインはそれぞれの製造過程に於いてヒューゲル家のメンバーによって管理されています。瓶詰め後最低でも2年間セラーで寝かされ、比類なき品質チェックを終えた後、ラベルが貼られ出荷されます。