ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス マコン クロ ド ラ メゾン 2022
通常8~10の芽を残すところ、このクラスでさえ1株に4つの芽に制限し、凝縮したブドウが使用されています。十分な凝縮度を持ちつつ、全体のバランスがとれていて、上品でリッチなワインに仕上がります。このクラスとしては非常に高いポテンシャルを持つコストパフォーマンスに優れたワインです。
木製樽で発酵、フードル16ヶ月熟成
テイスティング コメント
淡いイエロー。粘性は中程度よりやや高め。香りにはグレープフルーツやレモンなどの柑橘類、オレンジピール、菩提樹、カルダモ ン、ナッツ、鉱物、石灰的なミネラルのニュアンス。樽香は強すぎず、調和がとれており上品な趣。アタックはソフトでなめらか。非常に綺麗な果実味で、純真な果実の風味が伸びやか。十分な凝縮度、豊富なミネラルを伴い、芯の通ったしっかりとしたボディを持つ。上品でキレのある酸が味わいを支えており、研ぎ澄まされたミネラルの余韻はアペラシオンの枠を超えた上級ブルを彷彿とさせる。アフターには果実のフレーヴァーが持続する。全体にエレガントなスタイル。
ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス
1930年代に創業されたドメーヌ。マコネ地区の老舗であり、その牽引者としての役割は大変偉大なものです。ブルゴーニュ ワイン専門誌『ブルゴーニュ オジュルデュイ』で、2005年のブルゴーニュNo.1のヴィニュロンに選ばれるなど、その名は広く知られ、ラフォン、ルフレーヴを始め、近年マコネ地区に注目し生産を開始したブルゴーニュ屈指の生産者でさえも、教えを請いに彼の元を訪れています。
現在の当主、1967年生まれのクリストフ コルディエは大変意欲的で、1995年から数多くのキュヴェに分けて販売し、マコネの細やかなテロワールを表現することに注力しています。彼が手がけるワインは、ブドウが最良の状態に熟成するまで収穫を遅らせるため完熟した味わいが特徴的で、ブドウが育まれた環境を如実に物語っています。低収量のブドウから生み出されるワインは時としてコート ド ボーヌのグラン クリュ クラスをも凌駕する勢いです。
畑は緑に覆われており、ブドウ栽培にはリュット レゾネを採用しています。「機械にはそれなりの利点はあるが、ブドウにとっては人の手の方が好ましい」という信念から、除葉はもちろん、収穫も手作業で行っています。収量は極めて低く、ブドウが最良の状態に熟成するまで収穫を遅らせています。醸造は、空気圧で圧搾後、木製の発酵桶もしくはステンレスタンクで自然酵母を用いてアルコール発酵。マロラクティック発酵と熟成は澱引きせずに行います。清澄はしないが、軽くフィルターを掛けます。
パーカーズ ワイン バイヤーズ ガイド第7版 4ツ星評価!
クリストフ コルディエは途方も無いエネルギーと野望を持っているようだ。マコンで最も優秀なドメーヌの1つとして挙げられる自身のドメーヌに加え、ボージョレやコート ド ボーヌに及ぶネゴシアン・ラベルの様々なワイン用に果実を購入している。鮮やかな果実味と新樽比率の高さはコルディエの真骨頂であるが、決して上辺だけの浅薄なワインではなく、香りや深いミネラルの入り組んだ巧妙さにも欠けることはない。