フランソワ・ダレン ムルソー・テート・ド・キュヴェ 2014
クオリティの高いブドウが得られた年のみ造られるスペシャルキュヴェ。ムルソーらしい柔らかな果実に石灰質土壌の細かなミネラル、そしてフラソワ・ダレンの自然な造りが見事にマッチし、素晴らしいバランスを備えています。
熟成:バリック18ヶ月(新樽16%)
【テイスティング・コメント】
光沢のあるグリーンがかったレモンイエロー。粘性は中程度からやや高め。香りには洋梨、リンゴのコンポート、グレープフルーツやレモンなどの柑橘類、カリン、カルダモン、アニス、ホワイトペッパーが混じり合う。加えて、奥から立ち上る石灰的なミネラルのヒント、ナッツオイルや溶かしバター、やさしいバニラのノートが現れリッチな奥行きを生む。複雑性に富み、洗練された趣。アタックはソフトでなめらか。果実味は豊かでジューシー、ミネラルを含み、スパイシーなオークの風味が調和。たっぷりとした旨みにも味わいは濃すぎずピュアな果実感を体現。繊細にしてふくよかなボディとオイリーなテクスチャーを兼ね備え、締りのある上品な酸がバランスよく溶け込むエレガントなスタイル。澄み切った美しさが香り、味わい、余韻にまで見事に一貫している。合わせるお料理は豚や鶏胸肉のソテー、鴨肉のロースト、白身魚のブイヨン煮、鯛の塩釜焼、フグ料理、チーズフォンデュなどがおすすめ。
■フランソワ・ダレン
当主のフランソワ・ダレンは、高級樽の木材で有名なアリエで産まれ、ワイン醸造学の学者である祖父の影響で幼い頃から美食の世界に興味を持っていました。コート・ダジュールのホテルに勤めた後、25歳でワイン醸造を学び始め、その後ボーヌのメゾンで技術責任者を任されました。
29歳でブルゴーニュに特化したワイン販売会社を立ち上げましたが、「心から売りたいワインには出会えなかった」という彼は、消費者に喜びを与えるコストパフォーマンスに優れたワインを生産すべく、マイナーなコート・シャロネーズ地区に重点を置くネゴシアン業を始めるために、1996年に現在の本拠地であるドミニー(ムルソー近郊)に土地を購入しました。その土地と古い建物以外には何もなかった彼が、一から醸造設備を整え、ようやく自らのワイン造りが出来るようになったのは、長い歳月を経た2001年でした。
その間、地道にヴィニュロンとの厚い信頼関係を築き上げ、状態の良い区画のブドウの買い付けが可能となりました。自らの感性と信念に忠実に厳選した結果、自然と化学薬品を使わない畑に行き着いたそうです。フランス国内では3つ星“L'AMBROISIE”をはじめ、“Nicolas Le Bec”など数々の星付きレストランのソムリエから引き合いが強く、各方面からの熱い注目を浴びている生産者です。
仏の星付レストランでは今や欠かせない存在
フランソワ・ダレンのワイン取扱店
3ツ星☆☆☆・・・L’Ambroisie 、Paris
2ツ星☆☆・・・La Bouitte 、St Martin de Belleville、Nicolas Le Bec 、Lyon、Restaurant Gill、Rouen
1ツ星☆・・・Auberge Lamartine、Bourget du Lac、Helene Darroze、L'Escarbill、Meudon
