メディチ エルメーテ コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ 2022 赤弱発泡
醗酵: ステンレス タンクにてシャルマ方式
評価
2008~2019VT ガンベロロッソ: トレビッキエリ獲得
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビー。柔らかな泡立ち。アロマはフルーティーかつフローラルで力強い果実香が魅力的。新鮮なブルーベリーやラズベリー、カシスリキュール、ラベンダー、スミレの花を思わせジュワっと弾けるような果実の甘い香りが広がる。その中にはオレガノや僅かにスパイスのニュアンスも感じられる。口に含むとスムーズでやさしい発泡が心地よく瞬く間にジューシーな果実感で満たされる。鮮度よろしくもぎたての黒や赤のベリーフルーツを頬張っているかのようで、辛口にして残糖が感じられ味わいは親しみやすいもの。タンニンは程よく十分なボディ感に、ふくよかなフレーヴァーがアフターへと続く。合わせるお料理は、バルサミコ酢を使った肉料理、ミートソースのパスタやピッツァ、ソーゼージ、サラミ、塩のきいた生ハムなど。
2018年8月試飲(2018年ヴィンテージ)
メディチ エルメーテ
No.1ランブルスコ メーカー「メディチ エルメーテ」
赤いスパークリングワインで有名なランブルスコはイタリアでは安ワインとして扱われています。そんなランブルスコのイメージを払拭したのが「メディチ エルメーテ」です。メディチはフラッグ シップのコンチェルトでランブルスコ史上初のガンベロロッソ最高評価を11年連続で獲得、そしてワイナリーとしては、2010年にエミーリア ロマーニャ州最優秀ワイナリー(ヴィニタリー2010)を獲得。まさに名実ともにNo.1ランブルスコ メーカーであり、ランブルスコの歴史を変えた造り手です。
ランブルスコの歴史を変えたメディチ家の末裔
13世紀初頭フィレンツェ郊外の土地をほぼ所有していた大地主、メディチ家は、貴族出身者が国家の中枢を担うイタリアにおいて、初めての平民出身の成功者として国民に愛され、18世紀中頃まで権力をふるいました。4~5世紀に亘るメディチ家の歴史の中で、トスカーナ州のメディチ大公国から、系列ファミリーの人々がフィレンツェを離れて、イタリアの各地に移り住みました。一人はイタリア中南部のサルノ地方、一人はミラノ領主エスフォルツァ家、一人はワイン造りを志し、メディチ エルメーテがあるエミーリア ロマーニャ地方へ移り200年以上の時が流れました。
「メディチ エルメーテ」は幸運にもフィレンツェの正統なメディチ家の流れを汲み、何代かに渡りいくつかの結婚を通じ、エミーリア ロマーニャ州の領主の一人となり、現代ではワイン造りに携わっています。
★イタリア、エミーリア ロマーニャ州(北部)、レッジオ・エミーリア地区産のランブルスコ サラミーノ種というブドウ品種100%で造られる、自然発酵させた赤の辛口弱発泡性ワインです。収穫量を規定より格段に落とした単一畑のブドウを使用したメディチ エルメーテのランブルスコは、『ガンベロロッソ』誌(2002年11月号)のランブルスコ特集(辛口ランブルスコ部門)で1、2位を独占する快挙を成し遂げています。