ルイ・ピカメロ ブルゴーニュ・ムスー ピノ・ノワール・セック NV 赤泡
醗酵:ステンレス・タンク
熟成:シャンパーニュ方式(瓶内二次醗酵)、デゴルジュマンまでの最低熟成期間 9ヶ月
贅沢にもピノ・ノワール100%で造られる、珍しい赤の瓶内二次発酵スパークリング。辛口にして心地よい果実の甘みがあり、旨みとコクのバランスが絶妙です。
【テイスティング・コメント】
鮮やかなルビー。香りにはブルーベリーやストロベリー、カシスのジュレを思わせるフルーティーな果実香にバラ、ピンクペッパー、ハーブ、鉄、ミネラルのノート。香りの構成としてはシンプルだが洗練された趣があり、魅惑的な芳香が鼻腔をくすぐる。口に含むと、爽やかで繊細な発泡が心地よい。シャンパーニュと同じく瓶内二次醗酵で造られ、柔らかな泡立ちがフレッシュな果実味をより引き立たせる。味わいは親しみやすく熟れたベリーの風味。程よいタンニンも感じられ、やや肉厚なボディ感を備える。高級品種ピノ・ノワールならではの繊細、かつ華やかさを体現しており、アフターにいたっても品種特有のエレガントな余韻を持つ。合わせるお料理は生ハムとフルーツのサラダ、シーフードのオーブン焼き、鴨肉のローストなどがおすすめ。
※2016年5月試飲
■ルイ・ピカメロ
ルイ・ピカメロ氏とその父・ジョゼフ氏によって1926年にリュリーに設立されたワイナリー。その後、ルイの娘と結婚したジャン・バプティスト・ショタール氏が跡を継ぎ、現在では、フィリップ・ショタール氏が3代目として活躍しています。「少量生産」「手摘み」にこだわり、最高品質のクレマン・ド・ブルゴーニュを世に送り出しています。
彼らは1975年にクレマン・ド・ブルゴーニュがA.O.C.に認められる前から瓶内二次醗酵のスパークリング・ワインを生産していたという屈指の歴史を誇り、祖父のノウハウを引き継ぎながら新しい手法を導入し、ワイナリーを飛躍的に発展させました。
1991年からは“買いワイン”をやめ、契約農家から直接購入した厳しく品質管理されたブドウのみを使用、クレマンのベースとなるワインの醸造も全て手がけるようになりました。また2000年にはワイナリーを新築。岩場をくり抜いて造られたセラーは200,000本のワインが保管可能で、石灰岩の壁のおかげで一年を通して「メトード・トラディショナル(シャンパーニュ方式)」に最適な温度である12℃に保たれています。
最高品質のベースワイン
ルイ・ピカメロ”では、クレマンの元となるベースのワインに、最高の品質を求めています。そのため、圧力をかけずに優しくプレスし、プレス・ジュースを厳しく選定。また醗酵にも当然細心の注意と忍耐を持って臨みます。ピカメロのクレマンが「明らかな特徴を持っている」として有名なのは、このためです。