ラビット・リッジ パソ・ロブレス ジンファンデル 2013
ブドウはパソ・ロブレスの自社畑の中から特に優良な西側の畑のものを使用しています。全て手積みによって収穫されたブドウは0.5トンの容器に集められ、1～7日かけて冷温浸漬、3～5 週間のスキンコンタクト、パンプ・オーバーは 1日に5、6回行われます。その後プレスにかけ、ポンプで発酵桶に送った後、アメリカとフレンチ・オークを使い分けて12ヶ月熟成させます。
★専門誌による評価
・ワイン・アドヴォケイト
「注目すべきジンファンデル生産者。万人に広く受け入れられるフルボディのワイン。優れたエキス分と純粋さを持ち、甘美で幾重にも層を成すフィニッシュを伴う。」
・ワイン・スペクテーター
「奥行きと凝縮感をもたらすすばらしく成熟したプラムやブラックベリー、ラズベリーのフレーヴァーがあり、複雑味を伴い深遠でリッチ。満足度十分の余韻がある。」
【テイスティング・コメント】
紫がかったルビー。粘性は高め。香りにはラズベリーやチェリー、プラムジャム、オリエンタルなスパイスが混じり合い、ミントハーブやユーカリなどの爽やかな香りがアクセント。加えて、樽由来のココナッツやトースト、木材などの香り、なめし革、紅茶の葉、ミネラルのニュアンスが複雑性を与える。アタックはソフトでなめらか。強いアルコール度(15.6%)を嫌みに感じさせないジューシーな果実味と穏やかな酸とのバランス。良好な熟度、辛口にしてジャムのような甘さ、残糖感が心地よい。広がりが豊かで、良い意味で濃すぎないピュアな旨みがストレートに広がり、溶け込んだタンニンはキメ細やか。ミディアムからフルボディで、飲み口は以外にもさっぱりとしたエレガントなスタイル。合わせるお料理はジンギスカンやラム肉のロースト、焼き肉、脂身が甘く美味しいベーコン、ソース系のお料理とともに。
※2016年2月試飲
■ラビット・リッジ
1985年、醸造責任者も兼ねるエリック・ラッセル氏により、ソノマのロシアンリヴァー・ヴァレー地区、ヒールスバーグに設立。学生時代に優れたランナーであった当時のエリックのニックネームが“ラビット”であり、ワイナリーの立地が丘の頂上(リッジ:Ridge)であったことを命名由来とします。やがて生産量は、1995年に3万ケース、2000年には12万ケースに達し、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノ・ノワール、シャルドネ、ヴィオニエ等も手掛けることとなりますが、当初より一貫して、実力に人気が伴う品種がジンファンデル。2000年には新たな展開を試みます。エリック・ラッセルはより大きな可能性を求めソノマを脱し、昨今、カリフォルニアで最も有望な地とされる、サン・ルイ・オビスポ郡パソ・ロブレス地区に新たなにワイナリーを設け、2001年より当地におけるワイン造りが開始され、自社管理できるだけの7万ケースに生産量を落とし品質の向上に努めています。
■熱い視線を浴びる新天地パソ・ロブレス
長い間、カリフォルニアの代表的産地と評され続けてきたナパ・ヴァレーやソノマ。昨今、ここにもう一つの産地が加わり、現地ワイン生産者の熱い視線を浴びています。それが、サンフランシスコとロサンゼルスの丁度中間程に位置するサン・ルイ・オビスポ郡パソ・ロブレス地区。この葡萄産地は、初の開墾が1797年にまで遡る古い歴史を持ちながらも、ワイナリーの数はおよそ80と未だ少なく、その多くが専らスモールロットに徹した質実剛健のワイン造りを進めています。ところが造り手の少なさに相反し、パソ・ロブレスからはナパやソノマの生産者も顔負けの高評価ワインが次々と産出されており、それはかつて他に類を見ないまでの高い比率を誇ります。
