ポール・ルイ・マルタン ブリュット グラン・クリュ NV
瓶熟期間:5年以上
【テイスティング・コメント】
黄金がかった淡いペールイエロー。香りにはグレープフルーツやリンゴ、ピーチ、洋梨のコンポート、白い花を思わせるフローラルなアロマにジンジャー、生クリーム、溶かしバター、ヘーゼルナッツ、ブリオッシュ、洗練さを与えるミネラルのノート。新鮮味に溢れておりスパイスが調和、仄かなイースト香が心地よい。口に含むと繊細な発泡、生き生きとした酸に支えられた果実味がまろやかに広がり、高密度なミネラルを含むしっかりとした骨格を型作る。ブージィならではの力強さはもちろんだが表情が豊か、しなやかさを兼ね備える。じんわりと滲み出る申し分のない旨みとコク、ストラクチャーが織りなす味わいはグラン・クリュならではのもの。刺激的で一貫性のある新鮮さと深い味わいが印象に残る。合わせるお料理は白身魚のフリットやムニエル、オマールのロースト、寿司、帆立とほうれん草のバター炒めなどがおすすめ。
※ 2016年5月試飲
■ポール・ルイ・マルタン
ポール ルイ・マルタンは、1864年にモンターニュ・ド・ランスの南部に位置するブージィで創立されたRM(レコルタン・マニピュラン/葡萄生産者元詰シャンパーニュ)です。 創立者のルイ・マルタン氏は、ブージィの協同組合を設立することにも注力し、設立時のプレジデントにも選出されている著名な人物です。 その後、1929年に息子のポールが後を継ぎ、伝統と品位を重んじたワイン造りを行っています。
ブージィ村は、シャンパーニュにある僅か17のグラン・クリュの中でも特に優れたピノ・ノワールを育む産地として有名であり、素晴らしい赤ワインの産地としても知られています。 白亜質の土壌で、イースト・サイドに位置する南向きの顕著なグラン・クリュの畑は、隣接している山により北風からも保護されている独自のテロワールを保っています。
所有する畑は7ha。この単一畑から年間およそ60,000本のみという極めて小規模な生産です。この上なく複雑でリッチなスタイルは、シャンパーニュの中でも屈指のグラン・クリュ「ブージィ」の個性と特徴を正に表現した極上のシャンパーニュと言えます。