エギアテギア デナ・デラ ブラン NV
世界初の海中で醸造されたワインです。これまでにもワインや日本酒を海底で瓶内熟成(瓶詰め後のワインを熟成)させている事例がいくつかありますが、これはエギアテギアで行われている手法とは全く違います。エギアテギアでは、まだ瓶詰めされていないアルコール発酵が終わったワインを特殊素材の容器に移して、海底15m に沈め、海の中で8～9ヶ月間かけてワインの⼆次発酵(醸造)を行っています。様々な海の成分がワインに影響を与え、圧倒的なミネラル感やライムやレモンのフレッシュな酸味、心地よい塩味、ギュッと詰まったグァバやトロピカルフルーツの果実味などエギアテギアにしか表現できない特徴を感じる事が出来ます。これまでにない驚きと創造性を持たしてくれるワインです。
【テイスティング・コメント】
明るいペールイエロー。粘性は中程度より低め。香りには白桃、グァバ、ライムやグレープフルーツなどの柑橘類、グリーンアップル、白い花、レモングラス、ナツメグ、塩気を伴うミネラルのノート。フルーティーで甘い香りの中にもスパイス、新鮮な酸が感じられ品の良いまとまりと、清涼感に満ち溢れる。アタックは爽やかでなめらか。香り同様に果実味は生き生きとしており、かつミネラリー。完熟した桃や柑橘類を思わせ、潮風が吹き抜けるような心地よい塩気が特徴的。芯の通ったミネラル感と豊かな酸味が味わいを支えるエレガントなスタイル。ストラクチャーがしっかりとした辛口、軽快でキレのよいフィニッシュが食欲をそそる。合わせるお料理は、魚介類を中心とした料理、タパス、ハム、ソーセージ、またトムヤムクンなどのスパイシーなエスニック料理などがおすすめ。
※2016年12月試飲
■エギアテギア(オーナー、醸造家:エマニュエル・ポワムール氏)
エギアテギアの醸造方法
フランス南西地方の海岸線で沢山の太陽と潮風を浴びて元気に育った完熟ブドウの中からエギアテギアの規準に適った質の高いブドウをだけを厳選し、シャンパーニュ方式のソフトな圧搾を行い、ステンレスタンクでアルコール発酵を行います。この時点でまずスティル・ワイン(通常のワイン)を造ります。発酵が終わったスティル・ワインの一部のロットをワインと海の成分を融合させる為、逆浸透圧の作用を利用した特殊容器に詰め替え、スパークリング・ワイン醸造法で酵母を添加し、海に容器を沈め、海底15mで8～9カ月タンク内⼆次発酵を行います。一部のロットでスパークリング・ワインを造ります。
海底で発酵を行う利点
1.地上に比べて季節による温度変化がはるかにに少なく、10〜13 度の一定の温度が維持されている。
2.潮の満ち引き等により、特殊容器内のワインが澱や酵母と一緒に自然に撹拌する事が出来る。
3.酸素が全くない環境である為、定温と無酸素という二つの要素によって、地上とは違うアロマと風味が保持される。
⼆次発酵を行う事で海底での圧力とワインとの圧力がほぼ均等になり海水の流入やガス抜けを防いでいます。出来上がったスパークリング・ワインは、海水を通すことなく海の成分を取り入れる事の出来る特殊容器により海のミネラルなど様々な成分がワイン加わります。そして、地上での醸造よりも、はるかに洗練され、安定した炭酸ガスがワインに溶け込んだワインになり、地上では得ることのできないアロマ、例えばグァバのような香りや、より多くのフレッシュ感がワインに付与されます。
海底で発酵させる以外のロットは、地上でスティル・ワインのままシュール・リーの状態でステンレスタンク熟成させます。海底から引き揚げたスパークリング・ワインを地上のステンレスタンクで熟成したスティル・ワインロットとアッサンブラージュ。この際に発泡性を飛ばし、白ワインとして瓶詰します。出来上がったワインには、ほんの少しだけ発泡性が残る物もありますが基本的に通常のスティル・ワインに仕上がります。
魚介料理はもちろんソーセージ類や前菜によく合います☆
ワインは魚介類の料理に完璧にマッチします。特に魚介の炭火焼や、カキ、ウニの料理とは抜群に相性が良いでしょう。また、アペリティフとしても素晴らしく、タパスやピンチョス、あるいはイベリコ、キントア、ビゴールなどのバスク産の豚肉加工料理(ハム、ソーセージ)と一緒に味わうのもお勧めです。デナ・デラとはバスク語で「とにかく」を意味します。「とにかく、やってみよう、挑戦してみよう!」というエマニュエルのチャレンジ精神が名前に込められています。
ヨーロッパのミシュラン星付きレストラン達が注目!
エギアテギアのワインは、その画期的醸造法と個性的味わいが爆発的人気を集め、2009 ヴィンテージが初めてのリリースにも関わらず、既に20 店舗以上のミシュラン掲載レストランで取り扱われています。
