アデガス バルミニョール バルミニョール アルバリーニョ 2019
熟成: ステンレス タンク熟成
★評価
2018VT ジェームス サックリング: 91点獲得
テイスティング コメント
明るい淡いイエロー。粘性は中程度。香りにはアプリコットや白桃、リンゴのコンポート、グレープフルーツなどの果実香にジャスミン、新鮮なハーブ、カルダモン、鉱物、微かに火打石、ミネラルのノート。フローラルでアロマティックな芳香、広がりがよく、さらには清涼感に満ち溢れる。アタックは爽やかでなめらか。生き生きとした酸と充実したミネラル感、エキス分豊かな果実味が調和。リンゴや洋梨、白桃を思わせる風味は実にピュアで、舌上で弾けるようなクリスピーな質感と爽快感が心地よい。塩味を伴うミネラルと含み香の華やかさ、新鮮かつ繊細な果実味が印象的。味わいとしては軽快で果実味が前に出たドライ仕立て。くっきりとした輪郭をもち、アフターには程よい引き締めと果実のフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、和食や魚介類を中心としたお料理、アヒージョなど。
アデガス バルミニョール
“常に先駆者であること” を目指す品質志向のワイナリー
アルバリーニョ種のワインで知名度の高いリアス バイシャスは、もともと優れたワイン産地です。ですが、地産池消のガリシア地方では従来のワイン造りの枠を超えたクオリティを目指す造り手はまだ少数派です。
アデガス バルミニョールはこうした風土の中、1997年に「伝統とテクノロジーの融合」を掲げて設立された、進取の気質に満ち溢れたワイナリーです。当初から最新設備の導入にも非常に熱心で、それはスペイン全土で見ても進取の試みで、こうした品質重視の姿勢から、常に高い評価を集めるリアス バイシャス屈指の造り手として認められています。
艶やかなアロマとミネラル感
低い河岸という意味のリアス バイシャスのワインは90%がアルバリーニョ。中でも豊富なミネラルを含む土壌から生まれるバルミニョールのアルバリーニョは、非常にクリーンでピュアな果汁を搾り取ることで得られる果実由来の芳醇なアロマときれいな酸味にうっとりさせられます。
地元の品種を守りたい!
大きく3つに分かれるリアス バイシャスでは、ほぼ100%近くがアルバリーニョ種の栽培という北部・内陸部に対し、バルミニョールのある南部オ ロサルでは、ロウレイロ、カイーニョといった地元品種が栽培されています。特に良い区画を持つバルミニョールは、こうした繊細な地元品種の栽培が可能。消え行く、しかし実は貴重な地元品種の栽培に積極的で、ワイナリーが最もポテンシャルを感じている品種でもあります。
卓越したビジネスセンスとワインへの愛情
アデガス バルミニョールの創設者でありオーナーのカルロス ゴンザレス氏は、1997年にプロジェクトを立ち上げ、2001年に創業しました。ワイン業界での幅広い経験をもとに経営手腕を発揮してきたゴンザレス氏は、品質とテロワールに根ざしたワイン造りがポリシーです。
「伝統とテクノロジーの融合」を掲げ、最新設備の導入にも非常に熱心で、スペイン全土で見ても先駆者的存在。現在は世界に3台しかないという最新式の圧搾機を導入し、非常にクリーンでピュアなジュースの搾汁に成功しています。
ゴンザレス氏はまた、バルミニョールのグループ経営の一環として、2004年にはリベラ デル ドゥエロにボデガス エルバーニョを、また最近では同じリアス バイシャスにワイナリーを購入してプロジェクトを少しづつ広げるとともに、ディストリビューションや農業技術の指導を手がけるサービスも行うなど、多くの信頼を集めています。