ドメーヌ・バシェ・ルグロ ブルゴーニュ シャルドネ 2012
樹齢:2000年に植樹
サントネーの斜面下部、緩い斜面に位置しており、サントネーの個性を存分に享受したブルゴーニュワインです。
【テイスティング・コメント】
黄金がかった淡いイエロー。粘性は中程度。香りには熟したグレープフルーツやピーチ、洋梨、アカシアのアロマに、フェンネルやカルダモンなどのスパイス、蜂蜜のヒント。加えてバニラ、スモーキーなオークやナッツ、溶かしバター、火打石、ミネラルのニュアンスが複雑性を与え、香りのボリュームが豊か。アタックはソフトでなめらか。厚みのある濃密な果実味で、塩気のあるミネラルを伴う。充実した粘度、甘いグリセリン分が感じられ、たっぷりとした旨み・トロピカルな果実感で満たされる。瑞々しく、エレガンスに縁取られた果実味、輪郭のある上品な酸が味わいをしっかりと支えており、溶け込んだオークとの相性がよくリッチでスパイシーな余韻へと続く。全体に柔らかな口当たりでワンランク上の深い味わいが楽しめる。合わせるお料理は豚肉や鶏肉のソテー、白身魚のムニエルやグラタンなどがおすすめ。
※2017年1月試飲
■ドメーヌ・バシェ・ルグロ
ドメーヌ・バシェ・ルグロはサントネ上域に拠を構える6世代続いてきた家族経営のドメーヌです。このドメーヌの歴史は18世紀初めまで遡ります。まるで絵画のような風景を見渡すことのできる絶景の中にある典型的なブルゴーニュの農家です。クリスチャン・バシェ=ルグロが二人の息子ルナックとサミュエルと共に、このドメーヌの総責任者となったのは1993年のこと。彼らは祖先から継承するサントネ、マランジュ、そしてシャサーニュ=モンラッシェにある16ヘクタールの畑をすべて自分たちの手で管理しています。そのため、彼らの畑、ワイン造りに対する情熱は並々ならぬものがあります。
平均樹齢はおよそ60年
彼らの所有する畑はコート・ド・ボーヌの中でも最も古い畑のひとつです。平均樹齢はおよそ60年で、サントネ プルミエ・クリュを造る樹齢約100年の葡萄はとても小さく凝縮して、深淵な味わいを生み出します。
穏やかな大陸性気候で日照にも恵まれシャルドネ、ピノ・ノワールというふたつの葡萄に完璧に適しており、葡萄が熟していく間、決して過剰に暑くはならないので、葡萄に焼けたようなアロマを与えません。新鮮で純粋な果汁を守ることができます。現在では二人の息子が中心となり、とてもエレガントで香り高い、高品質のワインを世に生み出しています。
厳格なリュット・レゾネを実践
出来るだけ化学肥料や除草剤を使用しないビオロジックに基づいて、減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践しています。化学肥料はできるだけ制限していますが、ベト病などの病害が発生した場合は最低限の量を散布します。その年の個性を反映した上で最良の葡萄を造ることが大事と考えています。