エシュ&バニエ コート・ド・プロヴァンス・ロゼ 2015
収穫は、畑と品種の持つ新鮮な特徴を保ち、酸化を防ぐため、夜中3時から朝9時の間に行われます。グルナッシュとシラーを一緒にマセレーションすることで、それぞれの持つ特徴や品質がうまく融合し、還元的なシラーと酸化的なグルナッシュが美しいバランスを生んでいます。
【テイスティング・コメント】
パールがかった淡いサーモンピンク。粘性は中程度より高め。香りには新鮮なチェリーやストロベリー、ザクロ、ピンクグレープフルーツなどの果実香に牡丹、フェンネルやアニスなどのハーブの香りがアクセント。そしてオリーブ、ジャスミンティー、溢れんばかりのミネラルのニュアンスが続く。アタックは爽やかでなめらか。摘みたての果実を食べているようなピュアでフルーティーな果実味と生き生きとした酸味が調和。チャーミングかつ快活な個性には、繊細さと、香り同様の豊かなミネラルが感じられる。味わいとしては辛口で、エッジが効いた軽快なスタイル。心地よい塩気を伴い、総じてエレガントな仕上がり。スッキリとしたフィニッシュ。合わせるお料理は、アペリティフはもちろんカナッペ、ラタトゥイユ、白身魚のマリネ、寿司、地中海料理などがおすすめ。
※2017年2月試飲
■エシュ&バニエ
グレゴリー・エシュとフランソワ・バ二エは2002年にネゴシアン、エシュ&バニエを設立しました。他の生産者とは異なるユニークなワインを取り揃えることをモットーとしています。ラングドックとルーシヨンの地域を専門とし、自分達のワインを通じて、多くの人にこの地域の素晴しいクオリティや価値を発見してもらえると自負しています。
畑や醸造に関する深い知識を基に、毎年数百軒の生産者を訪問して最良のワインを厳選し、ブレンドしています。特に樹齢100年もの古木が存在している、冷涼な丘の畑のワインをよく使用します。長い時間をかけてワインを厳選した後、ブレンドのために試飲を行い、ワインを決めます。
全てのアペラシオンに関して、地中海沿岸特有の力強さを保ちながら、バランスとフレッシュさ併せ持つワインを造ることが彼らの哲学です。固有のアペラシオンを持つそれぞれの地域において、エシュ&バニエのワインがクオリティの基準となることが目標です。