ティボー リジェ ベレール ブルゴーニュ シャルドネ レ シャルム 2015
マコネのリュニー村とモンターニュ村のシャルドネを使用。ピュアで繊細なワイン造りを求めていることから過度な抽出は一切なく、クリーンで美しい仕上りです。
熟成: ステンレス タンクで14ヶ月
テイスティング コメント
輝きのあるレモンイエロー。粘性は高め。香りにはグレープフルーツやライムなどの柑橘類にリンゴ、洋梨、ピーチ、白いバラ、そして鉱物的なミネラルのノート。仄かに火打石やチョーク、砕いた石のようなスモーキーなニュアンスが加わり、新鮮で豊かな果実香をより引き立たせる。アタックはソフトでなめらか。熟成により丸みを帯び、なお快活な果実感。香り同様の果実や花を思わせる凝縮した風味が広がり、ミネラルを芯に骨格をもつ。軽すぎず重すぎない口当たりでバランスのよい仕上がり。エキゾチックで魅力的な香味の広がりは目が覚めるようで好印象。味わいとしては辛口、スパイシーなアフターへと続く。合わせるお料理は、魚介・白身肉を中心とした料理、食前酒などがおすすめ。
2017年3月試飲(2012年ヴィンテージ)
ティボー リジェ ベレール
ティボー リジェ ベレールはニュイ サン ジョルジュに突如として現れた新星のドメーヌです。ドメーヌはニュイ サン ジョルジュ村の入口の国道沿いに堂々と佇んでいます。ブルゴーニュきっての名門、リジェ ベレール家の一族で、ルイ ミッシェル リジェ ベレール氏の従弟にあたるティボー リジェ ベレール氏によって設立されました。大学で醸造学を学んだ後、インターネットでのワイン販売会社でディレクターとして働き、2002年からはこの地の宝石とも言える、素晴らしい畑(特級畑:リシュブールやクロ ド ヴージョ、一級畑:ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュなど)を両親から財産として相続すると同時に、ドメーヌを立ち上げました。
栽培は当初からビオロジックを実践し、近年ではビオディナミを取り入れ始めました。天文学による醸造のタイミング、馬での耕作、低収量、限られたSO2の使用など徹底しています。「僕のワイン造りは、余分な手を加えることなく、良質な果実を育て、葡萄が優れたワインになる手助けをしているだけだ。」と語ります。果実味を生かすためにも、新樽率を控えめにしています。