ブリュンデルマイヤー ツヴァイゲルト 2013
手摘みによる収穫。プレスされる前におよそ2週間マセラシオンします。マストは醗酵し、12ヶ月から24ヵ月間オーストリア産オークの大樽(2400リットル)で熟成します。
【テイスティング・コメント】
赤紫がかったダークチェリーレッド。粘性は中程度から高め。香りには様々なベリーフルーツやカシス、プラムなどの果実香が支配的で、シナモンやクローヴなどのスパイスの香りがアクセント。フルーティーさが際立つチャーミングな印象にもローストしたオークの香りがやさしく包み込むように広がり品良くまとまっている。他に塩気、ミネラル、茶葉、爽やかな森林のニュアンスがあり、やや複雑。アタックはソフトでなめらか。果実味と酸味、タンニンが綺麗に溶け込んでおり、非常にバランスの良さが光る。柔らかく凝縮した果実味は以外にもドライで、飲み口がさっぱりとしている。口当たりの良いミディアムからフルボディで、少し冷やしても美味しい。辛口にしてフルーツ感も十分に堪能できる。合わせるお料理は、中華、ソースを使った肉・野菜炒め、うなぎの蒲焼、冷製パスタなど。
※ 2017年4月試飲
■ブリュンデルマイヤー
『ワインプロフェッサー』の異名を取り、研究熱心な事で知られる ヴィリー・ブリュンデルマイヤー氏は、若い頃フランスで修行を重ね、最新の醸造技術を学びました。収得した剪定法やリラ方式(オーストリアでは初めての方法、一本の葡萄樹をY字型に上方に伸ばす事で光と空気の通りをよくし高品質の葡萄を育てる)と呼ばれる葡萄栽培法、無農薬栽培を実践。セラーでは制限的な醸造を行ない最近の傾向としては、ボディのしっかりとした凝縮感のあるワインを造りだしています。
ヴィリー・ブリュンデルマイヤーは、今日あらゆる面においてオーストリアのワインシーンにおけるリーダー的存在になっており、葡萄畑とセラーにおける妥協のない品質追求により、世界で競争可能なトップクオリティーのワインを生産することが可能であることを証明しています。
ワイングート・ブリュンデルマイヤーにおける中核はブドウ畑
ブリュンデルマイヤーが所有するブドウ畑のほとんどはテラス状で、車が通れるところから離れた場所にあります。土壌そして局地気候の条件は畑によって実に様々です。ブドウ畑では、緑肥、牛フンそして植物の廃棄物のコンポストといった有機肥料しか使っていません。天然資源である土、太陽、水、植物を単純にそして賢く使っています。人は仕えそして改良はしますが、前面に出るようなことはしません。疲弊したブドウ畑は、木を伐採して根を掘り起こし、新たに若木を植えるまでに、土壌の体力を回復させるために5年間は利用しません。ブドウ畑の周囲には小さな水場を造り、これによって浸食を防ぎ局地気候を改善します。化学除草剤は一切使っていません。