ラ・コンダミーヌ・ポーリニャン・ミネルヴォア 2013
シランとラ・リヴィニエールの間に広がる粘土石灰質土壌の畑の葡萄を使用しています。収穫は手摘みで行い、選別します。除梗・破砕して発酵タンクに移します。発酵期間中、ルモンタージュとピジャージュを行います。発酵と醸しは長めの30日間。その後、600Lの樽で12ヶ月熟成させます。
★評価
2013VT ワイン・アドヴォケイト:92点獲得!
【テイスティング・コメント】
濃いガーネット。粘性は高め。香りにはブラックチェリーやカシス、プルーン、ブラックオリーブ、ラベンダー、ドライハーブ、バルサミコ。コンポートやドライフルーツのような香りも現われており、他にタバコやペッパー、湿った土、大地、ミネラルのニュアンスが複雑に混じり合う。口に含むとなめらかで、瑞々しく、濃厚な果実感で満たされる。ミネラルと豊富なスパイスが溶け込むビターな風味が特徴で、集約した旨みのあるパワフルなスタイル。アルコール分がしっかりとありパワフルさ全開ながら、シルキーなタンニンと酸が溶け込んでおり、口当たりはいたってスムーズな、そして飲み応えがある。合わせるお料理は、グリエした肉料理やジビエ、焼き肉、ビーフシチュー、バルサミコソース料理、スモークサーモンとレタスのサラダなど。
※2017年4月試飲
■シャトー・ラ・ネグリ
シャトー・ラ・ネグリがプロデュース「セレクト・ヴァン」
シャトー・ラ・ネグリは自家葡萄で造るワインの他に、セレクト・ヴァンと呼ぶプロジェクトがあります。これらはシャトー・ラ・ネグリがプロデュースするワインで、一般的なネゴシアンとは大きく異なり、単に葡萄やワインを購入するのではなく、ネグリのノウハウを活かして栽培、醸造、熟成まで一貫して指導し、最終的なボトリングはネグリの施設で行います。そしてそれぞれの生産者名でリリースしています。
各ドメーヌには所有者がいて、ワイン造りの指導はラングドックでNo.1と呼び声の高いエノロジスト、クロード・グロとデイディエ・ラクローが担当し、ジャン・ポー・ロセが販売と宣伝を担当しています。かつてテーブルワインが主流であったラングドックにおいて、高品質なワイン造りで成功を収めたネグリだからこそ出来る取り組みであり、小さなドメーヌのワインを素晴しい品質にすることで、ラングドックの活性化に大きく貢献しています。
シャトー・ラ・ネグリ
カルト的人気を博し、「ワイン アドヴォケイト」でも高評価
現在のオーナー、ジャン・ポー・ロセが引き継いでからは、品質重視のワイン造りをめざし、すべての畑の改革を実行。葡萄の植え替えを行い、栽培方法も新たにし、質の高い葡萄の栽培が出来るようにしました。1992年、以前栽培していた伝統品種に代わり、シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルの栽培を始めました。また、収穫も機械摘みから手摘みに切り替えています。
シャトー・ラ・ネグリの葡萄の収穫は、8~10kg入りのカゴを使い、すべて手摘みで行います。高品質を目指すために、50haの畑の平均収穫量は25hl/haに抑えています。収穫した葡萄は、酸化を防ぐため速やかに低温に保たれたセラーに運ばれ選別を行います。約4~8名のスタッフが選果テーブルで厳しく選別を行います。十分に熟していない葡萄、ボトリティスがついているもの、過熟の葡萄を取り除き、完璧な葡萄のみを残します。ワインの醸造は、ラングドックでNo.1と呼び声が高いコンサルタントのクロード・グロの指導の下、デイディエ・ラクローが行います。