ボデガス・ムリージョ・ビテリ ムリージョ・ビテリ・レセルバ 2010
熟成:オーク⼩樽(アメリカ・オハイオ産)/24ヶ⽉。
【テイスティング・コメント】
深みのあるガーネット。粘性は中程度よりやや高め。香りにはドライフルーツ的要素があるベリーやイチジク、プラムの香り、そしてローズマリー、マスタードやブラックペッパーなどのスパイス、樽からくるバニラやシナモン、トースティなオークのノート。他にタバコ、湿った土のニュアンスがあり複雑で熟成とともに気品が感じられる。アタックはソフトでなめらか。タンニンはこなれており丸く十分な酸とのバランスがよい。ビロードの様な舌触りで適度な引き締めと、香り同様のドライフルーツ的な果実感、そこに熟成による複雑味が加わる。ストラクチャーがしっかりとした辛口で緻密、凝縮した果実とオークのフレーヴァーがアフターに続く。エレガントで飲み心地がよい。合わせるお料理は、牛やラム肉のロースト、ハンバーグ、ソーセージ類、鴨の治部煮、チーズフォンデュ、茸のリゾットなど。
※2017年5月試飲
■ボデガス・ムリージョ・ビテリ
ボデガス・ムリージョ・ビテリは、リオハ州の中心、セニセロにある家族経営のワイナリーです。5世代に渡りワイン造りに従事しており現在は5代目のイニャキ・ムリージョ・ビテリ氏がその中心を担っています。1900年創設以来、手仕事の精神を守り続け、まろやかで飲みやすい、伝統的リオハワインを世に送り出しています。
フィロソフィー
「～まろやかで、丸みがあり、飲み心地の良いワイン～、朝の10時からでもお客様が飲みたくなるような、そんなワインを目指しています。」と、語るのは5代目当主イニャキ・ムリージョ・ビテリ氏。ボデガス・ムリージョ・ビテリのコンセプトは以下の4つです。
1.品質の追求
2.作業の効率化
3.環境への配慮(水の再利用)
4.バリアフリー(障害を持った方にも見学いただける)
常に高品質なワイン造りを追求していることはもちろん、作業の効率化を図って無駄をなくすこと、環境のことを考え、醸造所でタンクの冷却に使用した水などは、すべて灌漑に再利用し、そして誰がワイナリーを訪れてもいいように、醸造所内はすべてバリアフリー構造になっています。
日本の皆様へのメッセージ
『高品質なワイン造りを実現させるため、忠実に働いています。やさしく、まろやかで、抵抗なく飲めるワイン造りを目指しています。また、そればかりではなく、自然に対して社会的責任を果たすことに努めています。』
