ドメーヌ・ポール・マス シャルドネ/ヴィオニエ 2015
醗酵:ステンレスタンクにて1カ月間(シャルドネのみ2週目から新樽に移す)
熟成:シャルドネはオーク樽にて3カ月間(フレンチオーク50%、アメリカンオーク50%)、ヴィオニエはステンレスタンクにて3カ月間
【テイスティング・コメント】
黄金がかったイエロー。粘性は高め。香りにはアプリコットや洋梨、マンゴー、パイン、ライムの皮、スイカズラ、ホワイトペッパー、そして樽由来のバニラやトフィー、クレームブリュレのような芳しいオークのノート。甘さのあるオイリーなニュアンスが広がり、続く鉱物的なミネラルが洗練さを与える。アタックはなめらかで濃密な果実感、たっぷりとした旨みが満ち溢れ辛口にして残糖感が心地よい。酸味は穏やかでふくよかなボリュームある味わい、アルコール感がしっかりとあり飲み応えが充実している。芳醇なシャルドネ種とフレッシュな風味が際だつヴィオニエ種との絶妙のハーモニー。余韻も長く楽しめ、果実とバニラのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、クリーム系やエスニック料理、魚介の天ぷら、ブロッコリーとベーコンのソテー、野菜炒めなど。
※2017年6月試飲(2014年ヴィンテージ)
■ジャン・クロード・マス(ドメーヌ・ポール・マス)
マス家。オーナー、ジャン・クロード・マス氏
カルカッソンヌ近郊ペセナスで1892年からブドウ栽培を行ってきたマス家。現在のオーナー、ジャン・クロード・マス氏の代になって、「高品質であると同時に低価格であること」にこだわったワイン造りへと大きく変貌を遂げました。豊富な経験と鍛え抜かれた鋭い味覚で生み出される高い品質がジャン・クロード・マス氏の強み。「期待通りでないワインは決してボトリングしない」、という厳しい姿勢で誰もが認める今日の信頼を築き上げました。伝統を尊重しながら、新しい手法や考え方にオープンであるという彼の人柄がワインに表れています。
輝かしい業績の数々!
「高品質かつヴァリュー・ワインであること」。一見矛盾するその哲学を成し遂げ、設立から10年を経て2006年にはワイン業界から初の快挙となる「最優秀国際起業家」(米アーンスト&ヤング)、2008年には「ニュー・ウェーヴ・オブ・ザ・ワイン」としてフランスの明日を担う30人の醸造家に(仏L’EXPRESS誌)、そして同年、ワイナリー・オブ・ザ・イヤー(英ガーディアン紙)を受賞するほどの生産者へ躍進。現在も常に進化を続ける注目の生産者です。
“Luxe Rural”
「高品質」かつ「ヴァリュー・ワイン」であること。一見矛盾するその哲学が成し遂げられる秘密は、ドメーヌが掲げるポリシー、「Luxe Rural」にあります:受継いできた伝統を尊重しながら、新しい手法や考え方を取り入れて高めていくことで、借り物ではない、本物の味わいを造ること。またその努力が価値ある素晴らしいワインを造ることになる。フランスとイギリスのビジネススクールで学んだジャン・クロード・マス氏は、フランスの伝統とニューワールドの革新的な手法や商業的な考え方を融合させ、その考えをワインで表現しています。