ピーチー・キャニオン インクレディブル・レッド ジンファンデル 2014
パソ・ロブレスおよびロダイなどカリフォルニアの秀逸な畑のブドウを使用。全てのブドウは早朝に収穫。1日2回のパンプオーバーを丁寧に繰り返し、様々なアロマを十分に引き出しています。フレンチオーク樽で10ヶ月熟成。
★評価
2014VT ニュー・ワールド・インターナショナル・コンペティション:94点獲得!
【テイスティング・コメント】
赤紫がかったルビー。粘性は高め。香りにはブルーベリーやブラックベリー、プラムジャムなどの甘やかな果実香にシナモンや八角、ペッパーなどのスパイシーな香りがアクセント。加えて樽由来のバニラやトフィー、コーヒー、ナツメグの香り、さらにジャーキー、なめし革のニュアンスが続き、スモーキーで魅惑的なブーケが広がる。アタックはソフトでなめらか。香りの主となるベリーフルーツやプラムの風味に仄かなトースト、オークの要素がよく馴染む。広がりのあるスムーズな口当たりで、やさしいタンニンと酸味が交わり、旨みがたっぷりとしているが重く残らないエレガントな仕上がり。まろやかで飲みやすい印象、それでいてアルコール分が充実しており飲み応えがある。合わせるお料理は、ラムや鶏肉のロースト、焼き鳥、ハンバーグ、野菜のソース炒め、豚肉とキャベツのトマト煮など。
※2017年6月試飲
■ピーチー・キャニオン・ワイナリー
ジンファンデルのスペシャリスト
ピーチー・キャニオン・ワイナリーは1988年にダグ・ベケット(Doug Beckett)夫妻が始めた家族経営のワイナリーです。パソ・ロブレスの西側に100エーカーの自社畑に加えて、20以上の地元の栽培家と契約し、年間85,000ケースを生産しています。ベケットは1982年にパソ・ロブレスに移り住み、様々な仕事をこなす傍ら、知り合いからブドウを分けてもらい、樽を借りて趣味でワイン造りを始めました。間もなくその奥深さに目覚め、以来パソ・ロブレスならではのジンファンデルを造ってきました。ワイナリーは大きく成長し、そのワインはアメリカ全土で親しまれるようになりましたが、そのスタイルは設立当初と変わりません。
良質のブドウを栽培するため、土壌には細心の注意を払います。ピーチー・キャニオンは「SIP‐Sustainability in Practice」に認定されており、環境保全型ワイン生産を行っているワイナリーの一つです。現在は二人の息子が経営に加わり、兄のジェイコブ(Jacob) はセールスを、弟のジョシュ(Josh) がワインメーカーとして醸造を担当しています。
ジョシュは幼いころからワイナリーで父を手伝いながら育ちましたが、1998年以降、改めてワインメーキングを一から学びなおしました。1998年から2002年までワインメーカーであったボルドー出身のFlorence Sarrazin のそばで全工程を学び、その後2004年にはオーストラリアのワイナリーで様々な経験を積みました。彼は新しい手法を取り入れながらも、どのワインも少量生産をするように丁寧に生産することを信条としています。
ピーチー・キャニオンの主力商品はジンファンデル。「インクレディブル・レッド」は、バリューワインの価格ながらその実力はプレミアムワイン級で、その名の通り、まさに“驚きの赤”です。