ポデーレ29 アヴィア ペルヴィア プリミティーヴォ 2020
ラベルは鳥が飛び立つ姿をイメージしたもので、アヴィア ペルヴィアとは、ラテン語で「可能だと強く信じれば、不可能なことは何もない」という意味です。
評価
2014VT ルカ マローニ ベストワイン年鑑2016: 89点獲得!
2014VT ビベンダ2016: 2房獲得!
テイスティング コメント
赤紫がかった濃いルビー。粘性は高め。香りにはラズベリーやプラム、アメリカンチェリーなどの豊かな果実香にドライハーブ、シナモンや八角などのスパイシーなノートがアクセント。他に皮革、ジャーキー、ミネラルのニュアンス。そしてタバコのような独特なスモーキーな香りが現れ奥行が増す。アタックはなめらかでしっとりとした舌触りで濃縮感のある果実味が伸びやかに広がる。辛口にしてほんのりとジャミーな甘さが残り、その中にも適度にビター、アルコール分が充実している。柔らかで膨らみのあるボディ感、丸いタンニンとしっかりとした酸が味わいを支え、飲み心地が良い。リッチで力強い味わいはまさに南イタリアを象徴している。合わせるお料理はトマトソースベースの料理、仔羊や鶏肉のグリル、スペアリブ、ソーゼージ、ジビエなど。
2017年6月試飲(2014年ヴィンテージ)
ポデーレ29
プーリア北部、フォッジャ県チェリニョーラのボルゴ トレッサンティで、パオロ マッラーノと息子のジュゼッペによって営まれています。メインとなる葡萄はプリミティーヴォとネーロ ディ トロイア種で、ネーロ ディ トロイアの栽培は難しく、生産を止めてしまう生産者も多い中でポデーレ29は造り続けています。「プーリアは大量生産で質の低いものが多い。自分達は、デリケートで難しい葡萄品種を使い、他の人のやっていないワインを造りたい。」とパウロは語ります。ポデーレ 29の名前の由来は、第1次世界大戦後、退役軍人に土地の貸与が行われた際、ここが29区画目のポデーレ(農場)だったためです。栽培方法はビオロジックを採用し、肥料は撒きません。病気になっても、銅や硫黄は使用しないなど徹底されています。
プーリアの土着品種プリミティーヴォ「アヴィア ペルヴィア」
プリミティーヴォ100%からのワインです。畑の土壌は砂質ローム。収穫は9月の末、酸化を防ぐため、気温の低い早朝に行います。発酵は温度コントロールされたステンレスタンクで、定期的にルモンタージュしながら行います。澱引きし、タンクで6ヶ月熟成させます。豊かな赤い果実の濃厚なアロマ。口に含むと暖かみを感じ、非常に調和がとれています。やわらかで心地よい飲み口です。