ヴィニェディレオ ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ ・ディ・イエージ・クラッシコ 2018
アルコール発酵は、ステンレスタンクで15度の低温で約10日間。発酵前のスキンコンタクトは行わず、マロラクティック発酵も行いません。熟成はステンレスタンクで約3~6ヶ月。
評価
2017VT ルカ・マローニ ベストワイン年鑑2018:90点獲得
テイスティング・コメント
明るいイエローにグリーンのトーン。香りはグリーンアップルや洋梨、ライムの花のアロマに、レモンオイル、サンザシ、アニス、ミネラルのヒント。そしてほんのりと甘い蜜や桃のニュアンスに、僅かに香るナッツ様の香ばしさ。口に含むとなめらかで、たっぷりとした果実感。豊かな味わいの中、屹立としたミネラルを感じ艶やかな酸とのバランスがとれている。エッジが効いていて、その上で輪郭は丸みを帯び果実味が前面に表れる。調和のとれた酸味が余韻を引き伸ばし後にはグレープフルーツの皮のようなほろ苦さ。合わせるお料理は、白身魚のフライや天ぷら、バターを使った魚介料理、寿司、鶏や豚肉料理、生ハム、リゾットなど。
2019年8月試飲(2017年ヴィンテージ)
ヴィニェディレオ
ヴィニェディレオは、祖父母の代から3世代続く家族経営の生産者です。1990年に現在のオーナーの父、レオナルド・パルパチェッリがイエージの町から15kmほど離れたスタッフォロ村にアジエンダ・アグリコーラ・トレ・カステッリを設立しました。2000年にレオナルドの息子のエマニュエルとジャンフィリッポの兄弟が引き継いだ際、亡き父の名前を入れた「ヴィニェディレオ」というブランドを立ち上げました。彼らはさらに品質の高いワイン造りを目指し、葡萄の植え替えやセラーの改築を行いました。現状に満足することなく、現在も頑固なほどに品質追求を目指し、努力を続けています。
所有面積93haのうち、60haが葡萄畑、そのうち45haでヴェルディッキオを栽培しています。畑の標高は平均450m、土壌は砂と石灰岩です。葡萄の収穫は機械で行います。日中の暑い時期を避け、夜間に収穫します。機械摘みを採用しているのは、ベストのタイミングに素早く収穫が出来るためです。発酵には選別酵母を使用しています。これはフレッシュなスタイルを目指しているので、発酵期間が長くなりすぎないようにするためです。