ジョセフ・フェルプス インシグニア ナパ・ヴァレー 2013
2013年産は、1974年のファーストヴィンテージから40周年となる記念の年で、ラベルに発売当時のロゴが印字の記念ボトルです。
★評価
2013VT ワイン・アドヴォケイト:98+点獲得!
【テイスティング・コメント】
紫がかったエッジの深いルビー。粘性は高め。アロマは芳醇でブルーベリーやブラックベリー、カシスリキュール、プルーン、オリーブ、ドライハーブ、ミント、ブラックペッパーが混じり合う。そしてスミレに梅のトーン。実に誘惑的で華やかな芳香が広がりリッチな樽香がやさしく包み込む。バニラやモカ、ココア、ナツメグ、杉、皮革、クローブの香り、他にインク、鉛筆の芯、土、温かな大地のニュアンスが続く。深淵なる複雑なブーケが鼻腔をくすぐる。アタックはなめらかで素晴らしい濃縮感、果実の純度が高く溢れんばかりの広がりをみせる。黒系果実を基調とし、ブラックペッパーやミント、バニラビーンズ、コーヒー、チョコを思わせる豊かな風味。旨みがぎっしりと集約されており、新鮮で舌触りはまさにビロードのよう。熟したタンニンと穏やかな酸とのバランスがよくストラクチャーがしっかりとした辛口。層を成す味わいで懐が広く外交的、果実味の豊かさはもちろん湧き出るようなミネラルも感じられ活気に満ちている。飲み頃に入っており今飲んで素直に美味しい。コクを備えたフルボディ、驚くほどに長いフィニッシュへと続く。
※2017年8月試飲
■ジョセフ・フェルプス
農場経営から始まったジョセフ・フェルプス社は1972年、カリフォルニアのセント・ヘレナ近郊、スプリング・ヴァレーにその名を冠したワイナリーを設立しました。大切に育てられたブドウ畑は起伏のある広大な牧場や、オークの森といった豊かな自然に囲まれています。また、多くの品種を生産するフェルプス社はナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨンやバッカス・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン、そしてカルフォルニアで最も芳醇で深い味わいを持つインシグニアを世に送り出し世界的に高い評価を得ています。
『インシグニア』は、1978年にカリフォルニアで初めて独自のブランドを持ったボルドー・スタイルのワインとしてリリースされました。ブドウはスタッグス・リープやラザフォードなどのカベルネ・ソーヴィニヨンが主体で、ステンレスタンクで発酵後、新樽100%のフレンチオークで24ヶ月間熟成されます。
インシグニア INSIGNIA
カリフォルニアで100以上あるブランドワインで最初に品種ではなくブランド名で販売したワイン。8つの地区の6つのぶどう畑のブレンド。発酵が終わり熟成の初期段階、3月ころにブレンドを決める。初ヴィンテージは1774年。最初のヴィンテージはパーカーポイント99点を獲得。100点獲得ヴィンテージは1991年、1997年、2007年、2012年は、96-100点を獲得している。
★2013VT ワイン・アドヴォケイト:98+点獲得!
40ヴィンテージ目にあたるインシグニア2013は88%カベルネ・ソーヴィニョン、5%プティ・ヴェルド、そして残りがメルロ、マルベック、カベルネ・フランのブレンド。ワインは24ヶ月間100%フランス産の新樽で熟成されている。2013年は確実にインシグニアで最も偉大なヴィンテージの1つとなるだろう。卓越したインクのような青紫色で、ゴージャスな香りからブルーベリー、ブラックベリー・リキュール、ペンのインク、黒鉛、新しいなめし革、樽が広がる。ワインは素晴らしい濃縮感がありフルボディで、多層に広がる味わい。適度なタンニンと共に驚くほど長いフィニッシュに続く。2013年は5~7年後にピークを迎え、30~50年間楽しむことができるだろう。(2016年10月試飲)