クアトロ・ラヤス フェルメンタード・エン・バリッカ ベルデホ 2014
アリエ産フレンチオーク小樽(新樽)内で発酵後、バトナージュしながら同樽内で9ヶ月間熟成。
“クアトロ・ラヤス”は畑の名称で、D.O.ルエダにある、ベルデホ種のブドウが栽培される優れた畑の一つ。“フェルメンタード・エン・バリッカ”とは「オーク小樽発酵」の意。バリック内で発酵を行っています。
樹齢:65年以上
【テイスティング・コメント】
グリーンがかった淡いゴールド。粘性は中程度より高め。香りには新鮮なライムやグレープフルーツなどの柑橘類にグリーンアップル、白い花、干し草、ハーブ、アニス、鉱物的なミネラルのノート。広がり豊かな果実香で樽からくる軽いトーストのニュアンスがアクセント。さらに心地よい塩気を伴う洗練された芳香。アタックは爽やかでなめらか。ミネラルを含むしっかりとした軸をもち、旨みのある生き生きとした果実感で満たされる。味わいはドライにしてグリセリン分が程よく、広がりのあるコクとボディ感を備えている。力強くフレッシュで、酸とのバランスがよくクリアーな印象。飲み心地がよい辛口、アフターに仄かなバニラ、オークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、魚介や肉のグリル、魚介のマリネやカルパッチョ、ハモン・セラーノ、和食、天ぷら、熟成チーズなど。
※2017年8月試飲
■ボデガ・クアトロ・ラヤス
ボデガ・クアトロ・ラヤスは、D.O.ルエダの中心であるラ・セカに、1935年に設立した協同組合ワイナリーです。伝統的な協同組合とは一線を画し最新のボデガを旗印に、最新のぶどう栽培技術、醸造技術、醸造設備を取り入れており、完璧な顧客サービスを目指しています。2010年に設立75年を向かえ、D.O.ルエダでも最も格式のあるワインを造る生産者の一つとなりました。現在300の組合員がいますが、いずれもここバジャドリー県でのベルデホ栽培のプロフェッショナルです。年間900万本以上のワインを生産し、スペイン国内外でその品質が評価されています。
フィロソフィー
クアトロ・ラヤスのフィロソフィーは、『良質なワインを造るには良質なぶどうが必要不可欠』ということ。そのため、畑の位置、土壌の構成の異なるいくつものぶどう畑を厳格に管理し、ありとあらゆる手間ひまをかけています。また、醸造施設の衛生管理も徹底しています。彼らにとって最も大切なことは、自分たちの造るすべてのワインを最大限すばらしいものにすることであり、そのために最新の技術を取り入れ、品質改善に努めています。
★クアトロ・ラヤスがワインを造る上で重要視している点は以下の3点です。
・伝統的で、この土地ならではのワインを造るため、自社の畑から厳選した酵母を使用すること。
・ワインにストラクチャーを最大限にもたらすため、発酵後にバトナージュを行い、澱とワインをしっかり触れさせること。
・醸造工程に最新の食品衛生管理システムを導入し、徹底した衛生管理を行うこと。(品質管理システムは、ISO 9001:2000を取得。)
醸造家:アンヘル・カジェハ氏 Ángel Calleja
クアトロ・ラヤスの管理するすべてのブドウ畑の管理から、醸造、ボトルデザイン、品質管理まですべて行っているのがアンヘル・カジェハ氏です。カジェハ氏は1975年に、マドリードにあるぶどう栽培・ワイン醸造の専門学校でぶどう栽培&醸造の上級専門家の資格を取得した後、クアトロ・ラヤスで醸造家として働きはじめました。さらにクアトロ・ラヤスでの技術部長としての仕事の他、醸造コンサルタントとして、ルエダ、シガレス、リベラ・デル・ドゥエロ、トロ、リアス・バイシャス、リベイロ、アルランサなど各地のボデガの醸造に協力しており、ルエダ、シガレス、トロ、ビノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティージャ・イ・レオンの呼称委員会に所属。また、ワインの国内及び国際コンクールの審査員としても活躍しています。