ボデガ・シエラ・ノルテ パシオン・デ・ボバル・ロサード 2016
樹齢:およそ40年のボバル。ボバルのすばらしさを広く知ってもらおうと、5年間の試行錯誤を重ねて生まれたワインです。ワイナリーのブドウ品種「ボバル」への「パシオン(情熱)」がたっぷりと込められています。
テイスティング・コメント
淡いサーモンピンクにシルバーのトーン。粘性は中程度。アロマは可憐でフルーティーな果実香。レッドチェリーやラズベリー、スイカ、ピンクグレープフルーツの香りにバラの花びら、セロリ、ピンクペッパー、爽やかなミネラルのノートが混じり合う。口に含むとなめらかで軽快、新鮮な酸とのバランスがよい。ワインは活気に満ち溢れ小粒の赤い果実を思わせる。繊細にしてしっかりとした骨格をもち、味わい豊かで広がりがある。口当たりの良い辛口で、スッキリとしたフィニッシュ。合わせるお料理は、アペリティフ、パスタ、パエリア、鶏・シーフード料理、中華、ちらし寿司など。
2017年8月試飲(2015年ヴィンテージ)
ボデガ・シエラ・ノルテ
ボデガ・シエラ・ノルテは、バレンシア県内陸にあるレケーナの外れにある家族経営のワイナリーで、ぶどう栽培農家の3代目が自分たちのワインを造ろうと1995年に設立しました。1998年からは自社で瓶詰めを開始し、カンポロブレス村に60Haの自社畑を所有しています。土着品種ボバルの他、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、マカベオ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン等を栽培しています。
フィロソフィー
ワイナリーのフィロソフィーは、『長きに渡る伝統的ぶどう栽培および高品質なワイン醸造の経験を元に、新しい技術や設備を取り入れて、品質向上を追及すること』です。品質を脅かす一切の技術は導入しておりません。すべては、ワインの品質向上のため、自分たちにしかできないアイコンとなるワイン造りを目指しています。また、ボデガ・シエラ・ノルテではオーガニック栽培を行っており、化学肥料や農薬は一切使用していないため、土壌は大変健やかで、ぶどう畑の生物多様性も維持しています。生産効率を重視するのではなく、私たちを取り巻く環境に配慮したぶどう栽培を行うことで、自然との共生を目指しています。
醸造家:マノロ・オルモ氏 Manolo Olmo
マノロ・オルモ氏はボデガ・シエラ・ノルテのオーナー兼醸造家で、スペイン各地のワイナリーで醸造家として約20年の経験を積んできた人物です。
日本の皆様へのメッセージ
『私たちの造るワイン1本1本に、この大地のもつ情熱、パワーそして長きに渡る歴史の重みを閉じ込めました。日本の皆様にも、ぜひこの大地のすばらしさを感じて頂ければと思います。』オーナー兼醸造家 マノロ・オルモ氏より。