ファルネーゼ ファンティーニ・コレクション ヴィノ・ロッソ 2017
キエティのオルトナ、サン・サルヴォ、ポッルトリの畑の葡萄を使っています。チリエジョーロは中部イタリアで栽培されている品種で、その名前はイタリア語のさくらんぼを意味するチリエージョに由来。除梗、破砕した後、低温で 15 日間、醗酵させます。
プラムやチェリーなど赤い果実のアロマとフレイバーがあり、フレッシュでバランスがとれています。
テイスティング・コメント
紫がかった濃いルビー。粘性は中程度よりやや高め。香りには熟したブルーベリーやカシス、マラスキーノチェリー、プルーンなどの果実香にドライハーブ、バニラ、クローブ、軽いトーストのノート。よい意味でシンプル、ほんのりと甘さのある芳醇なアロマ、フルーティーさが前面に表れる。アタックはソフトでなめらか。フレッシュかつフルーティーな果実感で満たされる。味わいは丸く柔らかな広がりをみせ、心地よい残糖感はまるで搾りたての果汁のよう。タンニンは程よく酸とのバランスがとれておりしなやかなテクスチャー。このクラスとしてはたっぷりとした旨みが感じられ余韻も長く楽しめる。合わせるお料理は、肉料理、トマト煮込やトマトソース系料理、パスタやピッツァ、ラザニアなど。
2017年9月試飲(2016年ヴィンテージ)
ファルネーゼ
「ファルネーゼ」が設立されたのは1994年ですが、ファルネーゼ家がワイン生産に携わったのは1582年(オルトナ市にて)に遡ります。その昔、当時のファルネーゼの王子と結婚したオーストリアの王女マルゲリータがこの地を訪れた時、そのすばらしい風景と気候に我を忘れ、この地で生活することを決心し、質の高いワインを造るため、この土地に身を捧げました。そしてそのワインは間もなくヨーロッパの王室のテーブルに現れることとなったのです。
自家所有葡萄園は合計で150haあり、モロリバー・ヴァレーの北側の斜面に位置し、それは太陽の恵みを受けるために最高の条件であることを意味しています。そして高度9000フィート、海から18マイルのところにあるマレイア山脈は、高品質のワインを産み出すために理想的なミクロクリマを産み出します。また、買い葡萄は、農家と5年単位で契約。量で買い取るのでなく、4、5月にアグロノミストが畑を回り、良い畑をha単位で買い取ります。1軒当たり平均2haと大きくないため、量より質を重視した栽培が出来、収穫も良いタイミングで出来ます。ファルネーゼは、収穫量を制限し最新技術と伝統的な手法をうまく組み合わせ、コストパフォーマンスに優れたワインを産出しています。例えば、全ての樽のラックにはローラーが付いており、1ヶ月に1回樽を回してバトナージュと同じ効果を得ています。
ワインは、数々のワインコンクールで高く評価され、国際的にその名を知られています。さらに、カンパーニャのヴェゼーヴォ、シチーリアのザブを所有しており、バジリカータのヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ、プーリアのフェウディ・ディ・サン・マルツァーノに出資しています。いずれのワインもそれぞれの名前で出荷されています。
ルカ・マローニで、幾度となく最優秀生産者に選出される実力派!
価格と品質と両面からの評価による、『消費者向けのイタリアワインガイドの決定版』ともいえる辛口ワイン評価誌『ルカ・マローニ(ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)』で、幾度となく最優秀生産者に選出されるアブルッツォ州を代表する生産者です。ファルネーゼは何度も生産者の頂点に君臨し、数々のワインコンクールで高く評価され国際的にその名が知られています。