ピエール・ムルジェー ムルジェー・クローズ マコン・ウシジィー 2015
ステンレスタンクで発酵・熟成。
★評価
2015VT ワイン・エンスージアスト:90点獲得!
【テイスティング・コメント】
微かにグリーンがかった淡いゴールド。粘性は中程度より高め。アロマは鮮明で品が良く、新鮮なグレープフルーツやライムなどの柑橘類に洋梨、パイン、アカシア、スイカズラ、花の蜜を思わせる。そしてアニスの香り、土壌由来の砕石やチョーク、スモーキーなミネラルのニュアンスが感じられる。アタックはなめらかでフレッシュ。生き生きとしており果実の純粋さそのままに辛口に仕上がっている。リンゴや柑橘類、スパイスの風味が混ざり合い、上品な酸と強めのミネラルが織りなすそれは旋律が続くように美しい。重さの無いエレガントな仕上がりで、フレッシュかつまろやかさが身上。飲み心地が良くアフターにはグレープフルーツの皮のようなほろ苦さ。合わせるお料理は、前菜、冷製アンティパスト、魚・白身肉料理、寿司、クリーム系リゾットなど。
※2017年10月試飲
■ピエール・ムルジェー
ピエール・ムルジェーの曽祖父(ジョセフ・アーネスト・ペロン・ムルゲイ)は、19世紀の終わりにブルゴーニュのボーヌでワイン商社を設立します。その後、引き継いだ祖父のアーネストと父のアンリは、ブルゴーニュ・ワインのエステート・マネージャーやワインメーカー、ブローカーとしてワインビジネスに従事しました。ピエールの母、マリー・テレス・クローズは南部ブルゴーニュの県庁所在地であるマコン生まれで、彼らの家はマコンのワイン産地で知られるウシジィー村に位置します。
ブルゴーニュ・ワインの象徴的な場所で生まれ育ち、そのすべてを知り尽くしている一家で育ったピエールは、1720年設立のブルゴーニュ老舗ネゴシアン「シャンピー」を買い取り復活させます。
そして、2013年からファミリーの源であるブルゴーニュ南部にフォーカスし、新たにスタートさせたプロジェクトが「ピエール・ムルジェー」であり、両親の名を冠したワイン「ムルジェー・クローズ」です。葡萄は、ファミリーの友人や隣人から購入します。その選りすぐりの葡萄から、テロワールをしっかりと反映させたワインを造りだしていくことが彼の使命となっています。