ジョセフ・メロ サンセール・ブラン ラ・シャテレニー 2017
白亜紀の地層で粘土質土壌。ステンレスタンクで発酵後、シュール・リー。
豊かなミネラルを持つ特有のテロワールによる素晴らしい風味を持ったサンセール。
テイスティング・コメント
グリーンがかった淡いゴールド。粘性は高め。アロマは新鮮でフルーティーな果実香。ピーチや洋梨、ライムの香りに微かにマンゴーのような甘さがあり、レモングラスやグリーンハーブ、トマトの葉、ジンジャーの香りが混じり合う。そして石灰、火打石、ミネラルのノート、サンセールに見られる典型的なスモーキーさが現れる。アタックは爽やかでなめらか。表情豊かな果実味が伸びやかに広がり爽やかさの中にも旨みが集約されている。独特の強いミネラルは硬質にして繊細、近づきやすくもエレガントで品格が備わっている。一貫してアロマティックで、香味のひろがりが素晴らしい。心地よい収斂性がありフィニッシュのキレが良い。合わせるお料理は、スモークサーモン、焼き魚、刺身やカルパッチョ、寿司、和食、シェーヴルチーズなど。
2017年10月試飲(2015年ヴィンテージ)
ジョセフ・メロ
500年以上続く老舗ワイナリー
ドメーヌ・ジョセフ・メロは、1513年にピエール・エティエンヌ・メロによって設立されたワイナリーです。以降5世紀に渡り、ファミリーは葡萄栽培とワイン造りに変わらぬ情熱と技術向上を持ち続け引き継いできました。1698年には、セザール・メロが“ルイ14世”のワイン選定アドヴァイザーという大役にも任命されています。1984年からは、アレクサンドル・メロ(ジョセフ・メロの息子)と妻のカトリーヌ・メロがワイナリーを引き継ぎ、さらに成功へと導いています。
現在、中央ロワールを代表する6つのアペラシオンを生産する唯一のドメーヌであり、所有する90ヘクタールの畑からそれぞれの素晴らしい葡萄の特性とテロワールを発揮したワインを造り上げています。今日、サンセールにおいて最も大きなドメーヌであるとともに紛れもなく最も名門のドメーヌであると言えます。
また、リュット・レゾネを実践しており、中央ロワールのワイナリーとして初めてISO14001を取得し、環境への取り組みも注目されています。近年、フランス国内はもとより世界中で人気のサンセールですが、「ロワール・ヴァレーのリーダー」と呼ばれているジョセフ・メロがその中心となっているのです。