ベスラ・ド・ベルフォン トリプル・ベー ブリュット・ナチュール 2012
平均樹齢:36年 ドサージュ:3g/l
テイスティング・コメント
ブロンズがかった淡いストローイエロー。粘性は中程度。香りにはアプリコットやピーチ、リンゴ、マンダリンオレンジ、アカシア、スイカズラ、ジンジャー、そしてほんのり甘い蜂蜜のニュアンス。続いてチョーク、スモーキーなミネラルのノート、ヘーゼルナッツやビスケット、トーストなどの芳しい香りが包み込み複雑性が増す。口に含むとシルクのようになめらかでフレッシュ。鮮やかな果実味はとても力強くもエレガントで、酸とのバランスがとれている。キメ細やかでしっかりとした構造をもち、ピュアで、爽快感が口中を駆け回る。熟成を経てもなお躍動感が漲りミネラリーで、大地のエネルギーがひしひしと感じられるエレガントな仕上がり。優雅で長く続くアフター。果実と、ややスモーキーな余韻とともに心地よい塩気を伴う。合わせるお料理は、食前酒、魚介のグリルやマリネ、寿司、海老料理、白身肉を中心とした料理など。
2017年10月試飲
ベスラ・ド・ベルフォン
世界中のグルメに愛されている“ベスラ・ド・ベルフォン”
1843 年に“エドモンド・ベスラ”によってアイ村に設立されたシャンパーニュ・メゾンです。その後、二人の孫ヴィクターとエドモンドによって引き継がれます。1920年、エドモンド・ベスラとシャンパーニュ地方の貴族であったイヴォンヌ・ド・メリック・ド・ベルフォンが結婚し、「ベスラ・ド・ベルフォン」の伝説が誕生したのです。
美食家の為のシャンパーニュ
1930 年、当時パリで最高級のレストランであった"La Samaritaine de Luxe" から『デリケートで軽やかな泡の、食事全てを通して楽しめるシャンパーニュ』との要望を受け、数多くの中から選定されます。これが、ベスラ・ド・ベルフォンの看板商品である“キュヴェ・デ・モワン”であり、「美食家の為のシャンパーニュ」と呼ばれる所以でもあります。
食中酒としてのシャンパーニュというコンセプトのもとに造られるこのワインは、マロラクティック醗酵を行いません。独自のフレッシュなスタイルと自然な酸が熟成の先まで続くための判断です。また、瓶内二次発酵時に加えるリキュール・ド・ティラージュの量を極力抑えています。これにより、ガス圧が4.5kg/㎠に抑えられ極めて軽やかで、繊細かつクリーミーな泡が生まれるのです。
自社畑は35ha。加えて主にマルヌ・ヴァレーにある約100のグロワーからの選りすぐりの葡萄が供給されます。1999 年からセラー・マスターとなったCédric Thiébault が、伝統を守り尊重するとともに、更にエレガントでフィネスに優れた「食事と共に楽しめるシャンパーニュ」のスタイルを確立しています。20 年以上継続してパリの「オルセー美術館」公式シャンパーニュであり、昨年からは「ルーヴル美術館」の公式シャンパーニュにも選定されています。
トリプル・ベー
健康的で耐久性のある状態の畑、テロワール、土壌を次世代に繋いでゆくことを目的の中核にしています。長年にわたりオーガニックとバイオダイナミックによる栽培に積極的に取り組み熱心に生態系を保護、これからもテロワール、植物、人間のバランスを尊重してゆきます。
ブドウの木の間に植えているカバークロップは管理下にあり、土壌の圧縮は最小限に、自家生産の高品質有機堆肥(600トン)のみで栽培、除草剤は使用せず、土壌の生物を豊かにするために有機肥料を使用しています。ベスラ・ド・ベルフォン のコンセプトとテーマはこのシャンパンに新しい意義を加えました。厳格な醸造と様々な区画を慎重にブレンドすることでブドウの持つ独自のフレーヴァーと爽やかさを高めています。