シュロスケラライ・ゴベルスブルク リースリング・ウルゲシュタイン 2016
醸造:ステンレススティールタンクで醗酵後、熟成。
軽快でピリッとした刺激のある、キビキビとした、しかし、たっぷりとしたエキスが口中に溢れます。飲みやすくバランスの良い、正統派リースリングの味わいの辛口白ワインです。
【テイスティング・コメント】
グリーンがかった淡いレモンイエローにシルバーのトーン。粘性は中程度。香りにはピーチやアプリコット、梅、ライム、ジャスミンを思わせる繊細なアロマにローズマリーやホワイトペッパーなどのスパイシーな香り、洗練されたミネラルのノートがアクセント。微かにフリンティで、鉱物的なニュアンスとともにジンジャーや蜜蝋などの香りが現れる。アタックは爽やかでなめらか。ピリリとした酸の刺激が心地よく、キビキビとした、それでいてたっぷりとしたエキス分が口中に溢れ出す。軽快で鮮やかな果実味はまさに目が覚めるようで美しい。親しみやすさとともにエレガントさを兼ね備えておりフィニッシュのキレがよい。アフター余韻も長め。合わせるお料理は、繊細な食材を使った和食、カキ、シーフードのマリネ、刺身、寿司、アジア系スパイス料理など。
※ 2017年10月試飲
■シュロス・ゴベルスブルク
遅くとも1171年以来カンプタールでワインを生産する、現存するオーストリア最古のワイナリーのひとつです。ヴァインフィアテルを本拠地とするシトー派ツヴァッテル修道院の所有ですが、1994年以降、ワイナリー、ブドウ畑、果樹園、穀物畑、家畜等全ての所有権を現オーナー、ミヒャエル・モースブルッガー氏が60年リースで借り受け、運営しています。銘醸畑35haを所有し、グリューナー・フェルトリーナーとリースリングを主要葡萄品種に、高品質なワインを世に送り出しています。
シュロスケラライ・ゴベルスブルク リースリング・ウルゲシュタイン
オーストリア ニーダーエステライヒ カンプタールの区画。土壌はペルム、角閃岩土壌です。栽培はサスティナブル農法を実践し、天候に応じたソイルワークとリーフワークに十分な手間をかけています。除草剤は不使用。生理学的熟成を重視しつつも、葡萄のフレッシュな風味を失わない段階で収穫します。畑におけるグリーンハーヴェストと入念な選果を行っています。葡萄はカンプタールの銘醸畑“ガイスベルク”や、リースリングの特級畑に相当するテラス状の畑“ハイリゲンシュタイン”からの樹齢平均15年ほどの比較的若い樹齢の樹から収穫したものを主に使用。高品質で正統派リースリングワインとして定評があります。