フランソワ・ダレン ブルゴーニュ シャルドネ 2015
樹齢:40年 熟成:バリック10ヶ月(新樽10%)
【テイスティング・コメント】
微かにグリーンがかった淡いイエローにシルバーのトーン。粘性は中程度より高め。香りには洋梨や白桃、パイン、柑橘類、白い花を思わせ、新鮮で溢れ出るような芳香をもつ。そしてハーブティーやほんのりと蜂蜜の香り。樽香にバニラ、トフィー、香木の香り。ミネラルが洗練さを与えており時間の経過とともにバターやマッシュルーム、ナッツのニュアンスが現れる。アタックはソフトでなめらか。爽やかな酸とミネラル感が充実し果実味はボリューミーで柔らかい。広がりはまさに口溶けのようで、純粋さが綺麗にあらわれる。スムーズで香り同様の新鮮味と、樽由来のリッチさを感じるエレガントな仕上がり。アフターの余韻は長くオイリー、果実とオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、白身魚や豚肉のバターソテー、鶏肉のグリエやレモンクリーム煮、クラムチャウダー、グラタン、ゴルゴンゾーラのリゾットなど。
※2017年11月試飲
■フランソワ・ダレン
当主のフランソワ・ダレンは、高級樽の木材で有名なアリエで産まれ、ワイン醸造学の学者である祖父の影響で幼い頃から美食の世界に興味を持っていました。コート・ダジュールのホテルに勤めた後、25歳でワイン醸造を学び始め、その後ボーヌのメゾンで技術責任者を任されました。
29歳でブルゴーニュに特化したワイン販売会社を立ち上げましたが、「心から売りたいワインには出会えなかった」という彼は、消費者に喜びを与えるコストパフォーマンスに優れたワインを生産すべく、マイナーなコート・シャロネーズ地区に重点を置くネゴシアン業を始めるために、1996年に現在の本拠地であるドミニー(ムルソー近郊)に土地を購入しました。その土地と古い建物以外には何もなかった彼が、一から醸造設備を整え、ようやく自らのワイン造りが出来るようになったのは、長い歳月を経た2001年でした。
その間、地道にヴィニュロンとの厚い信頼関係を築き上げ、状態の良い区画のブドウの買い付けが可能となりました。自らの感性と信念に忠実に厳選した結果、自然と化学薬品を使わない畑に行き着いたそうです。フランス国内では3つ星“L'AMBROISIE”をはじめ、“Nicolas Le Bec”など数々の星付きレストランのソムリエから引き合いが強く、各方面からの熱い注目を浴びている生産者です。
仏の星付レストランでは今や欠かせない存在
フランソワ・ダレンのワイン取扱店
3ツ星☆☆☆・・・L’Ambroisie 、Paris
2ツ星☆☆・・・La Bouitte 、St Martin de Belleville、Nicolas Le Bec 、Lyon、Restaurant Gill、Rouen
1ツ星☆・・・Auberge Lamartine、Bourget du Lac、Helene Darroze、L'Escarbill、Meudon