チェック サン・ジョルジョ エルバルーチェ・ディ・カルーゾ スプマンテ 2013
希少なDOCGエルバルーチェ・ディ・カルーゾの数少ない生産者が手がける手づくりのスプマンテです。平均樹齢は20年、肥料は有機を使用。収穫後すぐにプレスを行い、低温の16℃で25日間ステンレスタンクで発酵。36か月瓶内二次発酵を行います。ルミアージュ、デゴルジュマンは手作業で行い、さらに瓶詰後は6か月以上セラーで熟成させてから出荷させます。
【テイスティング・コメント】
輝きのあるペールイエローに微かにグリーンのトーン。粘性は中程度。香りには新鮮な柑橘類やリンゴ、洋梨などの果実香に野花、シナモンやタイムなどのスパイスのノート。そしてバニラやパン、生クリーム、ナッツなどの芳しい香り、鉱物、スモーキーなミネラルのニュアンスが感じられる。複雑でエレガントさがただよう。アタックはなめらかでキメ細かな発泡、豊かな果実味と酸とのバランスがよく味わいは鮮明で生き生きとしている。硬質なミネラルを含み、シャープな酸が輪郭を形成する立体的構造。華やかな含み香と質感が備わっており口当たりがスムーズ、キレのよい辛口に仕上がっている。上品なアフター、余韻に果実とミネラルのようなほろ苦さ。合わせるお料理は、アペリティフはもちろんのこと魚介や白身肉、野菜料理、リゾット、フレッシュチーズなど。
※2017年12月試飲
■チェック
1985年、創立。代々ワイン造りを行ってきた家系のドメニコ・カレット氏とリア・ファコニエリ氏が共同で運営しています。現在の醸造所はピエモンテの州都トリノから北へ車で20分くらいのところにあり、カナヴェーゼに有る南東向きの畑16haを所有しています。在来種を大切にする造り手で、エルバルーチェのほかにバルベーラ、ネッビオーロ、ネレット、フレイザなども栽培しています。土壌は砂や小石が多いモレーンで、仕立てはエルバルーチェの栽培に適した独特のペルゴラ・カナヴェサーナ(畝と畝の間がかなり広く、高めのつる棚仕立て)となっています。ピエモンテでも注目されている話題の品種です。エノロゴはピエモンテで活躍しているジャンフランコ・コルデロ氏で、ワイン専門誌に於いても安定した高い評価を受ける生産者です。
サン・ジョルジョ エルバルーチェ・ディ・カルーゾ スプマンテ
シャンパーニュ・スタイルの瓶内二次発酵で仕上げられたきめ細かい泡立ちと上質なミネラル感を持つ本格的辛口スプマンテ。ピエモンテ州トリノの北、アルプス山脈の麓のカルーゾ近辺にしか存在しない非常に珍しいブドウ品種「エルバルーチェ」を使用した貴重な逸品です。華やかでエレガントな白い花や熟したフルーツの香りに加え、ブドウ品種エルバルーチェの特徴を示すスパイス香がわずかに感じられます。レモンを想わせる柑橘系の爽やかさと上質なミネラル感のバランスが良くとれており、キレのあるさっぱりとした口当たりながら余韻は長く続きます。