クラッハー ブリュット・ロゼ NV
★クラッハーTBA(トロッケンベーレンアウスレーゼ)ナンバリングシリーズの1998シャルドネ/ウエルシュリースリングNo.7が贅沢に使用されています。
【テイスティング・コメント】
淡いサーモンピンクにシルバーのトーン。粘性は中程度。香りには新鮮なストロベリーやチェリー、ピンクグレープフルーツ、オレンジ、バラ、ピンクペッパーのノート。繊細なアロマは爽やかなジュレを思わせる。他に鉱物、微かにスモーク、岩、ミネラルのニュアンスが感じられ品よくまとまりがある。アタックはなめらかで爽やかな果実感。キメ細かな発泡が溶け込んでおり、キビキビとした豊かな酸とミネラルが味わいを支えるエレガントなスタイル。ドライな印象が強いがその中にも赤果実の甘さを残し、ほんのりとタンニンが感じられる。一貫して新鮮でスムーズな飲み心地、幾分軽やかで多彩な表情を見せる。合わせるお料理は、魚介や白身肉を中心とした料理、マグロの刺身やカルパッチョ、生ハム、トマトソースベースのパスタやピッツァなど。
※2017年12月試飲
■クラッハー
貴腐ワインの代名詞
クラッハー家は結束力のあるチームであり、ノイジードラーゼー湖畔のイルミッツに居を置き、同時に世界中にネットワークを持っているオーストリアを代表するワイナリーです。力強いパワーを持ったワイナリーの代表ゲオハルト・クラッハーは、父の死去に伴い、2007年に予定よりも少し早くにワイナリーを引き継ぎ、以来精力的に経営に当たっています。母親のミヒャエラ・クラッハーは、あわただしい日々にも全体を把握している存在です。亡き祖父のアロイス・クラッハーからは長い経験と、ブドウ畑とテロワールに関する豊富な知識を与えられて今日のワイナリーが成り立っています。ワイナリーで醸造されるワインは、すでに独自のクラスを確立しています。ここまで世界的に知られている甘口ワインは他にはないでしょう。そしてこれほど高い評価をコンスタントに得ているところはほとんどいないでしょう。クラッハーは世界中で、最高に完成された貴腐ワインの代名詞になっています。
天然甘口ワインの世界的生産者が手掛ける辛口のスパークリング・ロゼ
クラッハーは天然甘口ワインの世界的生産者で、現在は3代目のゲオハルト・クラッハーが受け継いでます。1991年が20世紀最大の甘口ワインのヴィンテージとなったことからこの年よりクラッハーのワインは国内外での地位を確立しました。この年ワイン造りは本業となり、以来イギリスのインターナショナルワインチャレンジにおいて「Sweet wine maker of the year」を7回受賞するという快挙を成し遂げました。さらに2009年9月には8回目の「Sweet wine maker of the year」を受賞しています。
そんなクラッハーが手掛けるスパークリングワインは、シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)でつくられています。そしてドサージュには、なんとクラッハーTBA(トロッケンベーレンアウスレーゼ)ナンバリングシリーズの1998シャルドネ/ウエルシュリースリングNo.7が贅沢に使用されています。ご存知の通りTBAは極甘口ワインですが、こちらのスパークリングワインは残糖度6.5/lの辛口タイプに仕上がっており、上品なバランスのとれた酸味が感じられます。爽やかな柑橘系の香りと、繊細なレッドベリーフルーツの余韻が長く続きます。