ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス クロ・ド・ラ・ロッシュ グラン・クリュ 2016
醗酵:コンクリート・タンク
熟成:オーク樽熟成 18カ月(228L、新樽比率 50%)
モレ・サン・ドニ村の名家ピエール・アミオが所有する偉大なる特級畑“クロ・ド・ラ・ロッシュ”。果実のピュアな味わいが綺麗に表現され、品が良く、エレガントで美しいワインを生み出しています。特級ならではの深みある生産者最上級品。
※インポーター資料より
ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス
アミオ家はモレ・サン・ドニの地に5世代続く名家。現在ドメーヌはジャン・ルイ・アミオ氏(長男)とディディエ・アミオ氏(五男)の兄弟で運営されています。
「ドメーヌ・ピエール・アミオ」はジャン・ルイ&ディディエ兄弟の父ピエールによって1975年に設立。1992年に現当主の兄弟がドメーヌを引き継ぎ、現在に至ります(5人兄弟の次男であるクリスチャンは現在ドメーヌ・アミオ・セルヴェルを運営)。所有する畑はモレ・サン・ドニを中心に8ha(ごくわずかにジュヴレ・シャンベルタンも所有)で、年間におよそ4万本を生産しています。5つの一級畑、偉大なる特級畑“クロ・ド・ラ・ロッシュ”を所有する、モレ・サン・ドニを代表する造り手です。主にジャン・ルイが醸造面を、ディディエが栽培面を担当していますが、明確な担当分けはしておらず兄弟で話し合いながら運営しています。
DRCでコンサルタントを務めるピエール・ミレマン氏
ピエール・ミレマン氏がドメーヌ・ピエール・アミオのコンサルタントを務めるようになったのは2002年産から。以後、自生の天然酵母のみを使用するようになります。その他にもゆっくりと丁寧な抽出をするなど、ドメーヌのワイン造りから人工的なものは極力除かれ、より「自然」に寄り添うアプローチがとられるようになっていきます。ピエール・ミレマン氏は栽培手法から醸造面まで、全ての工程でコンサルタントとして携わっています。
また、ピエール・ミレマン氏は現在DRCでコンサルタントを務める唯一の人物。その他にもドメーヌ・デュジャックやドメーヌ・アミオ・セルヴェルのコンサルタントも務めています。DRCを始めとして一部の生産者が根強く実践する「全房醗酵」は、彼が支持する手法のひとつ。ピエール・アミオでは彼の助言により、年によって差はあるものの20%程度を全房醗酵させることがあります。
テロワールに敬意を示す、滋味に溢れた美しいピノ・ノワール
ピエール・アミオの哲学は、テロワールに敬意を示し、できる限り忠実に表現すること。そのためにできる、最大限の努力を惜しまず実践します。除草剤は一切使用せず、リュット・レゾネ(減農薬)を実践しています。1haあたり1万株という高密度の植樹、1haあたり42~48hlという低収量、自生の天然酵母の使用などはほんの一例。全てはテロワールを表現するために行われます。
そんな彼らのピノ・ノワールは腰があり、滋味に溢れた素晴らしいもの。輝くルビーや濃いガーネットの色合い、小さくも完熟した黒果実のアロマ、完璧なバランスを誇り滑らかなタンニン。力強くも上品、フィネスに優れたスタイルになっています。
ピノ・ノワールの理想郷
モレ・サン・ドニの畑はピノ・ノワールにとって理想郷である、とジャン・ルイは言います。東南向きの斜面に位置し、海抜は220~260m。ジュラ紀中期の石化質・粘土石灰質土壌で構成されている土壌は、ワインに深い余韻とミネラルを与えてくれます。ただし、一口にモレ・サン・ドニといってもパーセル毎に特徴は異なるため、ドメーヌではそれぞれの特徴を把握した上で最適な醸造方法を選択する必要があります。
5つの一級畑、そして偉大なる特級畑「クロ・ド・ラ・ロッシュ」を所有
ドメーヌが現在所有している畑は8ha。わずかにジュヴレ・シャンベルタンにも畑を所有していますが、そのほとんどはモレ・サン・ドニです。通常のヴィラージュ・クラスから偉大なるグラン・クリュまで、煌びやかなパーセル・コレクションを所有しています。