ドメーヌ ラロッシュ シャブリ サン マルタン 2019
フレッシュさとフルーティーさ、そしてエレガントさ
自社畑100%。ドメーヌが所有する60haのアペラシオン シャブリの畑のブレンドで、全てキンメリジャンの土壌。多くの区画をブレンドすることにより芳醇さや複雑さをワインに与えています。発酵はステンレスタンクで、熟成は澱と共にステンレスタンクと8%フードル(55hl)で行います。
新鮮さとフィネスと共にエネルギーを持ち合わせ、シャブリのテロワールのもつ独特なミネラルが感じられます。
テイスティング コメント
輝きのあるグリーンがかった淡いイエロー。粘性は中程度よりやや低め。香りにはリンゴや白桃、洋梨のコンポートにレモンや柑橘類の花、菩提樹、下草のアロマ。そしてシャブリ特有のスモーキーさと鉱物のニュアンスがありミネラルが洗練さを与える。後にはヘーゼルナッツがふわりと香りまとまりがある。アタックはソフトでなめらか。活発で、鮮やかな果実味が口中に広がり新鮮さはもちろんのことフィネスが備わっている。ミネラルが存在感を指し示し心地よいアクセント、酸味は穏やかで調和がとれている。フードル(大樽)の使用がほんの僅かにあり(8%フードル55hl)樽の影響が少ないまでもフレッシュな味わいに落ち着いた印象を覚える。フィニッシュは引き締まっていてキレのよさが身上。合わせるお料理は、アペリティフ、魚や白身肉のテリーヌ、シーフード料理、またタンドリーチキンなどのエスニック料理とも相性がよい。
2018年4月試飲(2016年ヴィンテージ)
ドメーヌ ラロッシュ
ドメーヌ ラロッシュは4つのグラン クリュ5.99haと、10のプルミエ クリュ21.05haを含む60haの畑を所有するシャブリで最も歴史あるドメーヌです。樹齢60年以上の古樹も含む広大な畑全域でサステイナブル農法を行い、除草剤、殺虫剤、防腐剤は使用しません。
収穫は手摘みで丁寧に選別を行います。さらにシャブリでは珍しく選果台を用いてより厳しく選果します。醸造はステンレスタンクと共に様々なサイズの樽を使用し、澱と共にゆっくりと熟成させミネラルの特徴が開くように時間をかけて促します。ワインは全てマロラクティック発酵を行います。発酵の経過に問題がない限り天然酵母を使用します。コルクは2015年よりプルミエ クリュとグラン クリュはアモリム社のNDテックを採用しています。
現在ドメーヌ ラロッシュのカーブとなっているオベディエンスリーは9世紀に建てられたサン マルタン ド トゥール修道院の一部で、修道士により最初にシャブリ ワインが造られ、シャブリの名声を築いてきた歴史的建造物です。