ドメーヌ・ラロッシュ シャブリ プルミエ・クリュ レ・ヴォードヴェ 2016
Delicate flavours, finess and intensity...
自社畑100%。表層は岩質土壌、快活でミネラルのアロマが特徴。畑は9.96haで樹齢35年。傾斜の強いキンメリジャン土壌で南東向きのため、過度の熱から守られゆっくりとブドウが成熟し、繊細なフレーヴァーが生まれます。発酵熟成は樽とステンレスタンクで行います。熟成を経てフィネスが際立つワインです。
テイスティング・コメント
グリーンがかった明るいレモンイエロー。粘性は中程度よりやや低め。香りにはシトラスやリンゴ、白桃などの果実香に白い花々や花の蜜、爽やかなハーブのヒント。上品で控えめな樽香により活気のある果実香が尊重される。そして岩や砕いた石のスモーキーさとチョーク、たっぷりとしたミネラルが感じられ心地よい塩気を伴っている。アタックはソフトでなめらか。精緻な酸とミネラルが織りなすクリアーな口当たりでキラキラと輝く抜群の透明度、清涼感がある。極上のミネラル質はもちろんのこと純粋さと力強さを兼ね備えており味わいはドライでキレがある。繊細にしてしっかりとしたストラクチャー、アフターの余韻は長くエキゾティックな果実感にほろ苦いミネラルが混ざり合う。合わせるお料理は、牡蠣、シーフード料理、スモークサーモン、寿司、温製アスパラガス、エポワスチーズなど。
2018年4月試飲
ドメーヌ・ラロッシュ
ドメーヌ・ラロッシュは4つのグラン・クリュ5.99haと、10のプルミエ・クリュ21.05haを含む60haの畑を所有するシャブリで最も歴史あるドメーヌです。樹齢60年以上の古樹も含む広大な畑全域でサステイナブル農法を行い、除草剤、殺虫剤、防腐剤は使用しません。
収穫は手摘みで丁寧に選別を行います。さらにシャブリでは珍しく選果台を用いてより厳しく選果します。醸造はステンレスタンクと共に様々なサイズの樽を使用し、澱と共にゆっくりと熟成させミネラルの特徴が開くように時間をかけて促します。ワインは全てマロラクティック発酵を行います。発酵の経過に問題がない限り天然酵母を使用します。コルクは2015年よりプルミエ・クリュとグラン・クリュはアモリム社のNDテックを採用しています。
現在ドメーヌ・ラロッシュのカーブとなっているオベディエンスリーは9世紀に建てられたサン・マルタン・ド・トゥール修道院の一部で、修道士により最初にシャブリ・ワインが造られ、シャブリの名声を築いてきた歴史的建造物です。