シャトー・シサック 2001
熟成:オーク樽にて18~24カ月(新樽比率 30~40%)
テイスティング・コメント
エッジが朱色がかった濃いガーネット。粘性は中程度。香りにはブラックチェリーやザクロ、プラムなどの果実香、ミント、アニス、ブラックペッパー、木樽由来のバニラやチョコ、白檀、ロースト香。そしてイチジクやカカオ、なめし革の香り。腐葉土や茸のニュアンスがありよき熟成が感じられる。アタックはソフトでなめらか。キメ細かなタンニンと、酸味は豊かだが溶け込んでおりシルキーで柔らかな質感をもつ。その上で果実味は集約感がありとかくスムーズでまとまりがよい。味わいは辛口に仕上げドライフルーツ的要素、熟成による土っぽさとコクが備わっている。ミディアムからフルボディ、心地よい酸と甘美なる余韻をもつ。合わせるお料理は、牛やラム肉のロースト、牛肉と茸のガーリックソテー、ササミの焼き鳥(白みそ)など。
2018年4月試飲
シャトー・シサック
講談社「BORDEAUX ボルドー 第4版」ロバート・パーカーJr.著より抜粋
シサックを所有するヴィアラール家は、ボルドーで最も献身的な所有者の1つだ。したがって、彼らの最愛のシャトー・シサックは、メドック中央部でも最高のブルジョワ級ワインを生産している。
シサックの町の真北に位置するこのシャトーは、とても伝統的な、フルボディでタニックで、暗い色の興味深いワインを約18000ケース生産している。シサックのワインは普通は若いうちは頑固で、抑制が効いているが、6年目頃に真の個性を見せ始め、瓶の中で10~15年は楽々と熟成して、よくなっていく。
シサックのワインは特にイギリスで人気がある。また(ブルジョワ級にしては)ゆっくりした、しかし確実な成長を待つだけの忍耐力があるアメリカのワイン通の間でも人気が高まっているようだ。