ドメーヌ・ジョセフ・ロティ ブルゴーニュ アリゴテ 2014
石灰質土壌。収穫は手摘み。樹齢:40年以上。僅か2樽のみの生産。
収穫後すぐにプレスして、ジュースはすぐにステンレスタンクに移され、アルコール発酵。マストはその後、オーク樽に移され約1年かけてマロラクティック発酵が行われます。樽熟が完了した地点でビン詰め。軽くフィルターにかけます。
テイスティング・コメント
グリーンがかった淡いゴールド。粘性は中程度。香りにはグレープフルーツや八朔などの柑橘類、白桃、リンゴ、サンザシ、石灰、ミネラルのノートが混じり合う。柑橘系オイルやもぎたて果実の爽やかさを醸し出し、フレッシュで弾けるような芳香が広がる。アタックはなめらかで流れるようなテクスチャー、香り同様にフレッシュだが口当たりが良く刺々しさが毛頭ない。構造は緻密で、適度な甘さ・ボディ感があり古木ならではの凝縮味が楽しめる。甘みと酸とのバランスが良く透明感に溢れており、杯を重ねる度にその美味しさが込みあがる(私的に癖になる)。キレのよい辛口で、スッキリとしたフィニッシュ。合わせるお料理は、サラダ、焼き魚、レモンを添えた焼牡蠣、カルパッチョ、貝類のアヒージョ、アクアパッツァなど。
2018年6月試飲
ドメーヌ・ジョセフ・ロティ
ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ。家名として1610年まで、ドメーヌとして1817年まで遡ります。歴史あるだけに多くの古木を有しこれだけで遺産的価値です。それに甘んじる事無く畑作業を重視し、摘葉や摘果を細かく行う等、多くの時間を割いています。
厳格なリュット・レゾネで収穫は全て手作業。醸造法は伝統的なスタイルです。上面開放タンクで温度管理を徹底し、手でピジャージュを行います。発酵は約3週間。最上のトロンセとヴォージュ産の樽を使用します。樽熟約18ヶ月。グラン・クリュを除き通常50%新樽使用、残りは1年樽使用。非清澄、非濾過。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティと同じ選別機やプレス機等を導入し、より凝縮されたピュアな味わいを表現できるようになり、近年さらに評価を高めています。
驚くべきポテンシャルと複雑味溢れる香り、洗練され、しなやかさと力強さとを見事に調和させています。多くのワイン・ジャーナリストが大変高い評価をしています。2015年10月、若くして急逝したフィリップ・ロティ氏の跡を継いだのは、弟のピエール・ジャン・ロティ氏。ドメーヌとして彼で12代目となります。フィリップはここ数年病に伏していた為、実質的には彼がドメーヌを任されておりその名声を高めていました。正式な後継者となった今、父と兄の意思を継ぎ、さらなる発展の為に意欲を燃やしています。
※フィリップ・ロティラベルは今後、ジョゼフ・ロティラベルに統一していく予定です。