ラロッシュ ラ・シュヴァリエール カベルネ・ソーヴィニヨン 2017
畑:ベジエール
醸造:全房で空気圧圧搾し、12~15度で24時間安定させ、その後12日間かけて発酵。6ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
テイスティング・コメント
紫がかった濃いルビー。粘性は中程度よりやや高め。アロマは新鮮でカシスやプラムなどの果実香が広がり、スミレやミント、ローズマリーなどのハーブの香りがアクセント。そしてスパイスの香りや濡れた石、僅かにスモーキーなニュアンスがあらわれる。口に含むとなめらかで、品種特有のしっかりとした骨格とタンニンのストラクチャーを感じつつ、テイストは丸くまろやかで口当たりがよい。程よい濃密さとジューシーな果実味が広がり良い意味でシンプル、味わいの厚みこそ印象が薄いがタンニンは力強くボディが感じられる。タイプとしては辛口でミディアムからフルボディ、過熟感の無いエレガントなスタイルに仕上がっている。合わせるお料理は、赤身肉のグリル、ビーフシチュー、ハンバーグ、カツオのたたきなど。
2018年7月試飲
マス・ラ・シュヴァリエール
マス・ラ・シュヴァリエールはシャブリのドメーヌ・ラロッシュがランドックに所有するワイナリーで、トップキュヴェはペロリ・シャルドネと、シラー&グルナッシュからなるロカ・ブランカです。畑は、ペロリが粘土石灰土壌で標高400mに位置し比較的冷涼な場所でシャルドネに特化。一方、ロカ・ブランカは片岩、石灰質、粘土ローム質が混ざる土壌で標高は200~250m、ゆるやかに起伏する丘にあります。丘の上に吹く冷たい風が酸を保つのに役立っています。
シャブリの名門「ドメーヌ・ラロッシュ」
ドメーヌ・ラロッシュは創業1850年で、シャブリで最も歴史のある生産者のひとつとして知られており4つのグラン・クリュと、10のプルミエ・クリュを含む計60haの畑を所有するシャブリの名門です。樹齢60年以上の古樹を含む広大な畑全域でサステイナブル農法を実践し、厳しい選果により収穫した葡萄から造られるワインは高品質で定評があります。