マス・ラ・シュヴァリエール ペロリ・シャルドネ 2015
畑:ぺロリ標高400~500mで日昼熱く夜間涼しい場所。昼夜の温度差が高く粘土石灰質土壌がしっかりとした成熟とミネラルを同時に保っています。
醸造:空気圧圧搾し、24時間12~15度で空気から守ってデブルバージュ。ステンレスタンク、20%フランス産のオーク樽で発酵。同じタンク、樽で1年間熟成。
テイスティング・コメント
淡いイエローにグリーンのトーン。粘性は中程度。香りには洋梨や白桃、花梨、柑橘類の花、レモングラス、ホワイトペッパー、アクセントにほろ苦いミネラルのノート。土壌に由来する石灰や塩気が心地よく感じられ、木樽からくるバニラ、ビスケットなどの芳ばしさがふわりと香る。口に含むとなめらかで爽やかなアタック。綺麗な酸が溶け込んでおり味わいはフレッシュで、ピュアな果実感で満たされる。ふくよかな味わいの中、バックボーンにはミネラル、洗練された瑞々しさをかもし出す。コクが程よくあり長いフィニッシュ。果実と仄かなオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、カキ、白身魚のブイヨン煮やカルパッチョ、白身肉のロースト、焼き穴子、茸料理など。
2018年7月試飲
マス・ラ・シュヴァリエール
マス・ラ・シュヴァリエールはシャブリのドメーヌ・ラロッシュがランドックに所有するワイナリーで、トップキュヴェはペロリ・シャルドネと、シラー&グルナッシュからなるロカ・ブランカです。畑は、ペロリが粘土石灰土壌で標高400mに位置し比較的冷涼な場所でシャルドネに特化。一方、ロカ・ブランカは片岩、石灰質、粘土ローム質が混ざる土壌で標高は200~250m、ゆるやかに起伏する丘にあります。丘の上に吹く冷たい風が酸を保つのに役立っています。
シャブリの名門「ドメーヌ・ラロッシュ」
ドメーヌ・ラロッシュは創業1850年で、シャブリで最も歴史のある生産者のひとつとして知られており4つのグラン・クリュと、10のプルミエ・クリュを含む計60haの畑を所有するシャブリの名門です。樹齢60年以上の古樹を含む広大な畑全域でサステイナブル農法を実践し、厳しい選果により収穫した葡萄から造られるワインは高品質で定評があります。