ルイジ リゲッティ ソル ヴィーノ ロッソ NV
陰干しした葡萄を一部使用
SOLは太陽の意味ですが、solo=独奏・私のという意味も掛けています。葡萄はマラーノ、フマーネ、ネグラール、サンタンブロージョ、サンピエトロ イン カリアーノ、そしてその周辺の村の葡萄を使用しています。葡萄の収穫は手摘みで行います。コルヴィーナのみ約90日乾燥(アパッシメント)させます。それぞれの品種は発酵後にブレンドします。全体の70%を大樽(28~30hl)、残りの30%をバリックで15ヶ月熟成させています。バリックはアメリカンオークとフレンチオークを50%ずつ使用しています。
テイスティング コメント
エッジがオレンジがかった濃いルビー。粘性は高め。香りにはブルーベリーやアメリカンチェリー、煮詰めたプラムなどの果実香にバラのドライフラワー、リコリス、シナモン、アールグレイ。そして木樽由来のバニラがふわりと香りクローブやナツメグなどのスパイスのヒント、さらにチョコや黒糖のような甘やかな香りがあらわれる。アタックはソフトでなめらか。キメ細かなタンニンと溶け込んだ酸味に、味わいはまろやかで煮詰めた果実のような残糖感がある。高いアルコール分と香味の強さは「アマローネ」のそれに似通っており柔らかな中にもしっかりとした骨格と構造をもつ。濃縮具合は良好で、複雑味もありアフターフレーヴァーの広がりが素晴らしい。香ばしさと僅かに残るほろ苦さが食欲をそそる。合わせるお料理は、牛や鴨肉のロースト、ラム肉の煮込み、ジビエ、ハンバーグ、すき焼き、ソース系料理など。
2018月7試飲
ルイジ リゲッティ
アンジェロ リゲッティが100年以上前に傑出した生産者として評判を得てから今日まで、高い評価を得ています。4代目のジャン マリア リゲッティ(1966年生)、父ルイジ(1923年生)、兄(1960年生)が中心の家族経営で、他に13人が働いています。カンティーナは、ヴァルポリチェッラ クラッシコの中心に位置するマラノ ディ ヴァルポリチェッラの小さな地区、ヴァルガタラにあります。借りている畑は、ヴァルポリチェッラの6ヶ所に分かれているため、それぞれの天候の違いが大きく、ある畑が悪くても他が良いという風にヴィンテージの差が少なくなっています。90歳を超えた父ルイジが10~15日おきに畑を廻り、コミュニケーションをとりながら、契約農家に葡萄の栽培までを指導しています。
ルイジ リゲッティ家のワインの最大の特徴は、トップクラスのヴァルポリチェッラの生産者と同レベルの品質でありならも価格は常に2~3割安いと言うことです。他のイタリアの生産者にありがちな、毎年の蔵出し価格の値上げも全くしないジャン マリアのおおらかな性格は、大変好感が持てます。