ドメーヌ ハイツ ロシャルデ シャサーニュ モンラッシェ プルミエ クリュ ラ マルトロワ 2015
畑:0.70ha 複雑な土壌はマール、石灰、黄色・赤色の粘土、岩、砂利。
心地よいとても繊細な還元した特徴がエアレーションをする前にエレガントの印象を与えます。ミネラルの特徴が新鮮な柑橘系、レモン、柑橘類の皮の香りと共に表れます。フレッシュなアタックからとても良いヴォリュームとエネルギーを感じます。とても明確かつ芳醇な味わいで、良い緊張感を中味に感じます。余韻の長いフィニッシュにはエレガンスとミネラル、スパイスが表れます。
テイスティング コメント
淡いストローイエローに微かにグリーンのトーン。粘性は中程度より高め。香りには白桃やリンゴ、パイン、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に黄色の花、アニス、フェンネル、スパイシーなオークのノート。そして独特のスモーク香、火打石やトースト、ナッツを思わせる香りが広がり、同時に深いミネラル香が立ち上る。気品のある奥行と、次第にその複雑さは増していく。口に含むとなめらかで非常にクリアーな印象。さも繊細な果実味が伸びやかに広がり、純粋で、十分なエキス分が感じられる。酸味は豊かだが嫌みが毛頭ない。しっかりとした骨格の中にも味わいは丸みを帯び質感がある。柔らかなミディアムボディでフレッシュかつミネラリー。フィニッシュは長く心地よい塩気とともに緊張感がある。合わせるお料理は、伊勢海老やオマールの蒸し焼き、魚のグリル、帆立貝のクリーム煮やバター焼、中華など。
2018年8月試飲
ドメーヌ ハイツ ロシャルデ
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン ジョセフ ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。
その後、ドメーヌ ハイツ ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。
ジャンシス ロビンソン テイスティング コメント
シャサーニュ モンラッシェ プルミエ クリュ ラ マルトロワ 2015
非常にたくましく、擦ったマッチのような香りもあるが、とてもクリーンで緻密な味わい。他の生産者のマルトロワよりもよく開いている。ミドル・ボディーでフレッシュで溌剌、がっしりとして硬く、豊かな酸と非常にクリーンな果実味。ブラヴォー!
飲み頃:2016-2023、スコア17/20