ガデ・ペール・エ・フィス ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー ラ・グラン・レゼルヴ 2017
樹齢 : 30年 熟成 : 8ヶ月 ステンレスタンク
テイスティング・コメント
グリーンがかった淡いストローイエロー。粘性は中程度よりやや低め。アロマは新鮮かつフルーティーで、レモンやグリーンアップル、洋梨、メロンなどの果実香、白い花を思わせ、ヨードや貝殻などのミネラルの香りが豊かに広がる。そしてシュール・リーからくるイーストやパンなどの香り、ほんのりとキャンディのような甘いニュアンスがあらわれる。アタックは爽やかでピチピチと弾ける爽快な飲み口で、舌上には微かに気泡が感じられる。酸味はシャープでキレがよい。心地よい緊張感と、引き締まった中にも果実味はふくよかでエキス分に富んでおり果実味と酸とのバランスが優れている。味わいは鮮明で十分な旨みとともに塩味があり、フィニッシュはすっきりとしている。合わせるお料理は、蒸した野菜の塩・マヨネーズ和え、白身魚の塩焼き、鯛のカルパッチョ、寿司、天ぷら、棒棒鶏など。
2018年8月試飲
ガデ・ペール・エ・フィス
1948年創業のドメーヌ・ガデ・ペール・エ・フィスはミュスカデに拠点を置く家族経営の生産者です。創業者であるLouis Gadaisは1952年には最初のワインを世に出すことができ、真面目な性格の彼が造ったワインはすぐに評判となりました。瞬く間に彼のワインは世に広がり、1959年にはニューヨークのパークアヴェニューの店頭でも販売されるなどドメーヌは目覚しい発展を遂げていきました。その後、彼の息子マルセルとミシェルがドメーヌに加わり、二人の兄弟の下、良い畑だけを購入しドメーヌを着実に大きくしてきました。
現当主のクリストフ・ガデは4代目になります。彼は90年代中頃に、ドメーヌ運営に携わる前の8年間はサンセールなどの他の生産者の下で修行をし、ロワール地方独特のテロワールとその長所を活かす為の必要な経験を積んできました。栽培は厳格なリュット・レゾネで環境に配慮した昔ながらの自然な造りを心がけています。現在、120ものプロットからなる畑は48haあり、年産30万本を誇るドメーヌにまで成長しました。良心的な価格と高い品質は多くの専門家やワインファンを唸らせるほどの出来映えです。彼らのミュスカデはPARIS17区にあるアラン・デュカスの魚介レストラン"RECH"でもオンリストされている逸品なのです。