ボデガ・ミゲル・ドメック タラジョン・ブルット NV
醗酵:ステンレス・タンク
熟成:ステンレス・タンク2カ月、瓶内熟成:12カ月
テイスティング・コメント
淡いイエローに微かなグリーンのトーン、泡立ちは豊かで小粒の気泡がキラキラと立ち上る。香りには洋梨や白桃、イチジク、グレープフルーツ、白い花のアロマにジンジャーやチョーク、ミネラルのノート。仄かなブリオッシュの香りが複雑さを与え、僅かに塩気も感じられる。アタックはしなやかで旨みが感じられ、第一印象こそフルーティーだが、すぐ後にピールのようなビター感と、フレッシュな酸が後味を程よく引き締める。骨格はしっかりとしているが果実味はやさしく、シャンパーニュに通じるような緻密ささえ覚える。コストパフォーマンスが抜群で、価格以上の味わい深さがある。合わせるお料理は、前菜、シーフード料理、天ぷら、寿司など。
2018年9月試飲
ボデガ・ミゲル・ドメック
フランスに起源を持ちヘレスで名をあげたドメック家の七代目、ミゲル・ドメック氏が2008年に立ち上げた自らの新しいワイナリー。長きに亘ってシェリーに尽力した家系でしたが、ミゲルはスティルワインとスパークリングワインの生産を始めることを決意します。
この地のアルバリサ土壌に触れることで、素晴らしいワインを生み出す重要な要素をそこに見つけ、シャルドネやシラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロなどの国際品種やティンティラ・デ・ロータ、テンプラニーリョ、そしてスパークリングワインも含めた様々なワインにこのテロワールが最適であることに気付きます。
ヘレスD.O.で最高の土壌と言われるアルバリサ土壌。これははるか昔、まだ海だった頃に形成されていたサンゴ礁の名残が石灰質土壌となった土壌で、シャンパーニュ地方の白亜質にも類似する優れた土壌です。このアルバリサ土壌で丹念に栽培されたシャルドネは、スペイン南部というロケーションながら酸に優れ、見事なスパークリングワインが誕生しました。ミゲルはヘレスで最初にシャンパーニュ製法を実践した生産者でもあります。その他、シラーやメルロなどからも高品質のワインを生み出しています。