ボデガ カチニャ チャコリ カチニャ 2022
MLF無し
熟成: ステンレス スティールタンク/3か月間
微発砲ワインの種類である「チャコリ」と、バスクにて使われる若い子、幼い子を愛着ある言い方で「カチチャ」。
テイスティング コメント
パールに僅かなグリーンのトーン。粘性は低め。アロマはフレッシュかつフルーティーで、ライムや洋梨、リンゴ、リンゴの花、ジャスミン、グリーンハーブのヒント。透明感がありながらもエレガントなまとまりがある。そして石灰的なミネラルのニュアンスに心地よい塩気も感じられる。口に含むと爽やかでクリスピーな飲み口。微かな泡の刺激が心地よく搾りたての果実のようなジューシーさに満ち溢れる。弾けんばかりの果実味に口内を駆け巡る潮風のような爽快感。上質なミネラルと直線的でシャープな酸味がバックボーンにあり純粋で、スッキリとした余韻へと誘ってくれる。(果実由来の甘さとミネラルのほろ苦さが絶妙のバランス。)合わせるお料理は、アペリティフはもちろんサラダ、カルパッチョ、アンチョビ、カラスミ、魚介料理、豆料理、揚げ物、バーベキューなど。
2019年6月試飲(2018年ヴィンテージ)
ボデガ カチニャ
ボデガ カチニャはチャコリワインをわが子の様に慈しみ育てている家族経営のワイナリーです。バスクの3種の土着品種から製造したものしか“チャコリ 微発砲ワイン”と呼べず、こちらではオンダラビ ズリを使って醸造されています。バランスのとれたワインを造るために全ての点において、品質にこだわりを持っています。
またチャコリワインの製造だけでなく、自社にレストランを増設しており、唯一製造している“チャコリ カチニャ”を地元の新鮮な魚料理や、バスク特有の炭火焼きメニューなどと、堪能できる空間を提供しています。ワイナリーは、美食の町バスクの海に程近い山岳地帯に位置しています。
フィロソフィー
ワイナリーを大きくする事が目的ではありません。世界中に愛されるチャコリ造りを理念に品質のみならず製造過程にも細心の注意を払っています。昔ながらの自然な製造、エコロジーな生産過程も取り入れてできた自慢のチャコリをご堪能頂きたく日々チャコリを作っていります。
醸造家: イニャキ カミオ アイズプルア氏
イニャキ カミオ アイズプルア氏はワイナリー立ち上げから関わっています。30年以上の酒造経験を持ち、スペイン国内で多くのワイナリーの顧問、講習会、論文なども発表しています。チャコリは酸味があり、爽やかな微発砲の若いワインですが、当然酸化や色の劣化が早いという難点があります。しかし彼は2012年にチャコリで初めて亜硫酸塩(酸化、色劣化防止剤)を使わず、製造過程にて酸化や色劣化をする原因、化学反応などを取り除く事に成功、チャコリ本来の自然な味を更に追求した功労者でもあります。
品種とその特色 オンダラビ スリ
中世より使われているヨーロッパのブドウ品種です。エスパーニャ ベルデ(緑のスペイン)の名を持つバスク地方はスペインでも降水量が多いですが石灰質土壌の為に保水性が低い土地です。そんな湿気や害虫から守る為あえてつる棚式に栽培され、それに適した品種であるオンダラビ ズリは小ぶりな房が金色の小粒を付け、柑橘類、熟した果実などの香りが微発砲のチャコリ特有である酸味にフレッシュを与えます。
日本の皆様へのメッセージ
「アッと驚くチャコリを造りました。シャンパンよりも細かい泡を閉じ込め、酸味と新鮮な甘味とのバランスのとれた微発砲は食前のアペリティフだけでなくメインの食事にも合う一本となっております、是非お試しいただき貴方の人生を涼しく泡立てましょう。」