ベルナール ブレモン ブリュット グラン クリュ NV
その朗らかなキャラクターが愛好家を惹きつけるグラン クリュ、アンボネイのブドウ100%で造られる贅沢なシャンパーニュ。
ドサージュ:8g/L
テイスティング コメント
ゴールドの外観。香りは洋梨、アプリコット、蜂蜜のアロマにレモンピール、白い花、ミネラルのノート。そしてイーストやナッツ、ビスケットを想わせる芳しい香り。味わいはフレッシュでなめらか。やや強めのアタックながらクリーミーな口当たりでふくよかなボリューム感を備える。豊かで、重心はやや低め。ピノ ノワール主体らしく十分なコクがありエレガントな酸がバランスよくまとめ上げる。辛口で、活き活きとした酸味が食欲を掻き立てる。合わせるお料理は、仔牛や若鶏のロースト、テリーヌやパテ、マグロの竜田揚げ、中華、スパイシーな料理など。
2022年1月試飲
ベルナール ブレモン
シャンパーニュ地方、モンターニュ ド ランス地区南部に位置するアンボネイは、最上のピノ ノワールを生むグラン クリュのひとつです。同地区にあるこの品種の代表的グラン クリュ、ヴェルズネイの特徴が精緻なら、アンボネイやその隣村のブジーはリッチで豊潤なスタイル。また、ブジーは非常にパワフルで男性的な性格のピノを産出し、アンボネイのピノは豊かな果実の中にフィネスを備えたものとなります。
これは適度な厚さの表土を持つチョーク質の土壌や、豊富だが過度ではない日照を受ける南東向き斜面によるもの。ふくよかな果実とエレガントな酸を備えた朗らかなキャラクターが魅力のアンボネイのワインは「素直においしい」と評され、またこの村は「クリュッグ家が最も大事にしている黒ブドウのグラン クリュ」と称えられています。
ベルナール ブレモンは代々このアンボネイでブドウ栽培を行ってきた生産者です。1965年にベルナールとミシェール ベルモン夫妻がレコルタン マニピュランとしてシャンパーニュ造りを開始。アンボネイに15.2ha、ブジーに0.3haとグラン クリュにのみ畑を所有していますが、ブジーのブドウはネゴシアンに供給しているため、自社のシャンパーニュは全てアンボネイ100%で造られています。このグラン クリュの魅力を堪能するのにふさわしい造り手です。
全ては将来手に取られる1杯のために、をモットーに、栽培にはリュット レゾネを採用。46もの区画に分かれた畑の樹齢は最高90年にも及びます。戦争で多くの畑が破壊されたシャンパーニュ地方でこれだけ樹齢の高い区画を保持している生産者はとても貴重です。ベースワインの発酵にはホーロータンクを使用し、アンボネイの豊満な大らかさを引き立たせるため、マロラクティック発酵も行っています。瓶詰めされたワインは地下9mの深さに掘られた石灰質の土壌がむき出しになったセラーにて、年間を通じて13度という理想的な室温の下、ゆっくりと熟成されます。
現在ではベルナールの息子のティボーもシャンパーニュ造りに参加し、畑仕事から醸造、熟成、ラベルを張る作業まで、ベルナールが受け継ぎ、培ったノウハウを継承しています。シャンパーニュ評論家のリチャード ジューリンは、アンボネイの魅力に満ちた彼らのシャンパーニュを「上質なピュアさがある」と評しています。