カモミ ハートクラフト・スパークリング・ホワイト NV
主にノースコーストのブドウを使用。タンク内で2次発酵を行います。華やかな香りと微かな甘みは食前酒にぴったりです。柔らかな泡が洋ナシやトロピカルフルーツの果実味を包み込むよう。
テイスティング・コメント
淡いペールイエローにグリーンのトーン。泡立ちはやや強め。香りにはグリーンアップルやピーチ、メロン、ミント、白い花を思わせるフルーティーかつ華やかなアロマ。そして爽やかな酵母にミネラルのヒント、微かにライムの皮のニュアンスも感じられる。口に含むとなめらかで、幾分軽やかなアタック。残糖を感じるフルーティーな果実味を柔らかな泡が包み込むように広がる。どこか懐かしくもあり、一方で異国情緒のある雰囲気をも醸し出す。さっぱりとしたフィニッシュ。華やかな香りと微かな甘みは食前酒やパーティにピッタリ。カジュアルに楽しめるチャーミングなスパークリングワイン。合わせるお料理は、食前酒やサラダ、カルパッチョ、オードブル、パスタ、ピッツァ、お好み焼き、バーベキューなど。
2018年11月試飲
カモミ・ワイナリー
カモミ(Ca’Momi)-イタリア語で“モミの家”-
モミとは、3 人の共同経営者がイタリアで所有するヴィンヤードの元のオーナーの名前です。ダリオ・デ・コンティ、ステファノ・ミゴット、そしてヴァレンティーナ・グオロ・ミゴットの3 人は、2006 年にアメリカのナパ・ヴァレーにイタリアの伝統に根差したワインと食の文化を広めるため、カモミ・ワイナリーを立ち上げました。
ヴェネト出身のダリオは、14 歳からワイン醸造に携わり、親戚の経営するピッツェリアで働きながら学費を稼ぎ大学で醸造学の博士号を取得しました。ステファノは、北イタリアで3 代続くヴィントナーの家に生まれ、幼い頃からワイン造りに携わってきました。大学で醸造を勉強したのち、地元で培った12 年間のワインメーキングのキャリアと共にアメリカへ渡りました。独立精神旺盛だったヴァレンティーナは、1997 年にアメリカで一旗揚げることを夢見てカリフォルニアへ移住しました。
彼らの造るワインは、イタリアの家庭で家族と一緒に食事を食べながら飲むワイン。美味しい料理は良い素材から作られるのと同じように、良質のブドウから造るワインは自分たちが大切な家族や友人と酌み交わしたいワインです。そこには余計な飾りや、難しい説明はいりません。誰もが気軽に楽しめ、食事との相性の良いワインこそが、3 人の目指すワインです。やがて彼らは自分たちが造るワインをより楽しんでもらうためには、ワインカントリーにある普通のテイスティングルームでなく、ワインと共に素晴らしいクオリティの食事も一緒に楽しんでもらえる場所が必要と考えるようになりました。
シェフでもあり、アーティストでもあるヴァレンティーナは、ナパ・ヴァレーに居ながら、まるでイタリアのレストランで食事をしているかのような気分にさせてくれる、まさにイタリアの味をそのまま表現するピッツェリアとレストランをオープンしました。ここはイタリアのナポリ・ピッツァ協会AVPN が正式に認定している店で、この認証を持つレストランは本国イタリアを含め500 店ほどしかなく、またアメリカ国内では76 店舗しか認められていない、本場ナポリのピザを楽しむことができます。祖国イタリアでの長いワインメーキングのキャリアを持つダリオとステファノは、ナパ・ヴァレーの高品質なブドウを栽培する農園と良好な関係を築き、イタリアの伝統を守りながらニューワールドのワインを造っています。
現在カーネロスに3つの自社畑を持ち、全てオーガニック栽培を行っています。そのうちの一つ、クレセンド ヴィンヤードは12 エーカーほどあり、70 年代にケント・ラスムーセンによって植えられたオールドヴァインも含まれています。この他、クレセンドから1 マイル(約1.6 キロ)ほど北にあるセルカンド ヴィンヤードと、海抜1400 フィート(約427 メートル)に位置するワイルド・ホース ヴァレーの畑で、シャルドネやピノ・ノワール、メルロなどを栽培しています。自社畑の他、厳選された農園からのブドウで造られる彼らのワインには、3 人の良質なワインへのこだわりと、イタリア人にとって何より大事な食文化への情熱が込められ、大胆で豊かなその味わいに表現されています。