オリヴィエ・ギュイヨ マルサネ・ロゼ 2014
テイスティング・コメント
オレンジがかった鮮やかなサーモンピンク。粘性は中程度。香りはチェリー、赤スグリ、ミカン、ピンクグレープフルーツのアロマに、ジャスミン茶、アニス、石灰的なミネラルのノート。小気味よく新鮮でもぎたての果実の様。そして僅かにフリンティ、ナッツのようなニュアンスも感じられる。口に含むとソフトでなめらか。生き生きとした果実味が瞬く間に広がり酸とのバランスがとれている。軽快な中にもしっかりとした旨み・風味が楽しめ、ピノ特有の繊細さと気品を十分に併せ持っている。純粋で清らかな印象、その上で深みを感じさせ味わいはドライ、杯を重ねる度にその美味しさが持続する。合わせるお料理は、サラダ、シャルキュトリー、魚の塩焼き、蟹、中華やエスニック料理、寿司、天ぷらなど。
2018年12月試飲
オリヴィエ・ギュイヨ
ビオ・ディナミ農法を実践し、畑は伝統的な馬車馬によって耕作。ブドウの収穫は、すべて手摘みで行っています。真摯に畑と向き合い、ブドウの声に耳を傾ける優美さを備えたワインは、こうして生まれるのです。
ギュイヨ家はマルサネで代々ブドウ農家を営んでいた古い一族で、耕作の労働力となる馬を飼育していました。1951年、まだ若いアルベルトが家業を継ぎ、ワインを造って地元のドメーヌに販売していました。そして1962年、アルベルトは苗木栽培者で地主の娘のオディールと結婚、これを機にブドウ畑を増やしていきます。1990年以降、息子のオリヴィエがマルサネからジュヴレ・シャンベルタンまでの土地を15ヘクタールに増やし、さらに本格的にワイン造りを始めました。オリヴィエは、赤はピノ・ノワール、白はシャルドネという土地の品種にこだわり、テロワールを生かしたワインを生み出すべく、ワイン造りに情熱を傾けています。
「より高品質なワインを」とブドウ栽培もビオ・ディナミ農法で行っています。彼の“相棒”は牝馬インディゴで、今も畑で働いています。自然に敬意を払い、伝統的手法で造られるワインは、マルサネのテロワールを如実に表現しています。