ディ レナルド ゴシップ ピノ グリージョ ラマート 2022
ロマンチックな雰囲気を醸し出す、ラマートに輝く美しきピノ グリージョ
「ラマート」はイタリア語で「銅色」の意。いわゆる灰色(グリージョ)品種のブドウを白ワインの醸造で醸し、長めのスキンコンタクトを施すことによってモストが淡い赤銅となります。地元フリウリでは、あくまで白ワインとして飲まれることが多いのです。ピノ グリージョのようなグリ種は、外見は黒ブドウに近いため、濃い色素が抽出され白ワインであるものの、赤銅色(ラマート)に仕上がります。
醗酵: 収穫後一晩マセラシオン/ステンレスタンク発酵
熟成: ステンレスタンク熟成(澱とともに)4カ月
評価
2022VT ルカ マローニ 2024: 96点獲得
テイスティング コメント
鮮やかな赤銅色。粘性は中程度。ザクロやチェリー、ストロベリーなどのチャーミングな香りに、カリン、ハーブ、バラのドライフラワー、アーモンド、ほろ苦いミネラルのヒント。新鮮で、ほんのりと甘やかなニュアンスとスモーキーさが絶妙のハーモニーを奏でる。口に含むとなめらかで、クリスピーな酸味と果実味のバランスが美しい。伸びやかに風味が広がり、酸とともにミネラル感が全体を程よく引き締める。中間部からはほんのりとタンニンが感じられ、後にはピンクグレープフルーツのようなフレーヴァー。まとまりがよくビター加減が心地よい。合わせるお料理は、サラダ、魚介のマリネやスープ、鶏・茸料理、鴨や牛のタタキ、パスタ、トマトソースベース料理など。
2019年1月試飲(2017年ヴィンテージ)
ディ レナルド
フリウリの小さなワイナリーがつくる高品質・少量生産ワイン
ディ レナルドは、Ontagnano(オンタニャーノ)にあるブドウ園で、高品質のフリウリ グラーヴェ D.O.C.を造ることで定評があります。ワイン造りは伝統的手法の良い部分と最新のテクノロジーをうまく融合させた形で、手間暇を惜しまず、決して量を求めない高品質・少量生産を貫いています。レナルド家の歴史は1800年初頭にまでさかのぼることができます。常にオンタニャーノのワイン造りと共に歩んできましたが、10年程前にワイン造りにおいて大改革を行いました。
それはまず、レナルド家の畑に最も合ったブドウ品種を研究し、それを厳選して栽培することでした。そして更にそのブドウ自体の凝縮度を高めるために、1ha当たりのブドウの収量を厳格に調整しました。また、洗練された新しいテクノロジーを積極的に取り入れることにも努力をし、その結果、近年ワインの個性・品質を飛躍的に向上させることに成功しています。
信頼のおける性格がそのままワイン造りにも
オーナーであるマッシモ氏の性格、“非常に生真面目で計画的、何時も清潔で整理されている”がそのまま出ているワイナリー。ワインにも彼の性格がそのまま現れており、伝統に固執せず、常に新しいテクノロジーをいち早く取り入れる時代感覚を持っています。 また、インターナショナルマーケットを見据えたワイン造りを行い、特にニューヨークなどの最先端市場においても、その人気は急上昇中です。