グロッサー ワイン ゲミシュター サッツ ロゼ 2020
土壌: ローム(粘土質)、スレート(粘板岩)
テイスティング コメント
輝きのある明るいサーモンピンク。粘性は中程度より低め。鮮やかな果実香が魅力的なエレガントな香り。ラズベリーやザクロ、チェリー、スイカを思わせ、ハーブ、柑橘系の花、ジャスミンティーのヒント、さらに金属的なミネラルのノートが混じり合う。活気があり、華やかな香気が溢れた爽快な飲み口で、フルーティーな赤系果実とスパイシーさが絶妙のハーモニー。味わいは硬質で、ミネラルとともに豊かな酸がバーックボーンとなり、僅かだがガスっぽいニュアンスが深みを与えている。喉越しが良く、食欲を刺激する。余韻に仄かなタンニンが感じられる。合わせるお料理は、シーフードや鶏肉料理、パスタ、スパイスを効かせたアジアン料理、サラミ、チーズ類など。
2019年2月試飲(2017年ヴィンテージ)
グロッサー ワイン
マティアス クルン氏は食品会社を経て、2012年にズュートブルゲンラ ント、アイゼンベルクにある最高の区画畑を買収、グロッサーワインをスタートさせました。アイゼンベルクのスレート土壌を生かし、以前のボルドースタイルの濃いワイン造りを止め、エレガントでミネラリーなスタイルに合う様、トノーと大樽を使用した醸造方法に替えるなど、テロワールを理解したワイン造りを行っています。
ゲミシュター サッツ ロゼ
ゲミシュター サッツとはひとつの畑の中に複数ブドウ品種を植えた、いわゆるフィールドブレンドです。畑はアイゼンベルクの南向きの急勾配の傾斜地にあります。ここではブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、メルロのブドウの樹が共に勢い良く植わっています。これらのブドウは同時収穫し、一緒に醸造されます。
このワインはグロッサーにとって新しい、そして非常に魅力的なロゼワインです。飲む者がまた一杯と飲みたくなる魅惑的な味わいに仕上がっています。
醸造
良く熟し、健康なブドウのみ選別しながら収穫するという、骨の折れる手作業が特に必要でした。しかしこのような努力の結果、ゲミシュター サッツ独特の長所(複数の異なるブドウが同じ畑に植えられブドウの完熟度がそれぞれ異なり、それを互いに補いあう)特性が発揮されました。ブドウは手摘みで同時収穫され、フレッシュさとスパイシーさを最大限にワインに与える為、ステンレススティールタンクで低温醗酵されました。その後、軽やかで且つ明るさを持たす一方、高貴さと複雑性を与える為、澱と共に寝かせています。